忍者ブログ
兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

9月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:432
ナイス数:47

歴史群像 2017年 10 月号 [雑誌]歴史群像 2017年 10 月号 [雑誌]感想
特集は「関ヶ原合戦の真実」、白峰旬を持ってきたか、というところ。過去に氏の『関ヶ原合戦の真実』(宮帯出版社)を読んでいたので、その追加・補強がされたとの印象です。大垣城を巡る家康の後詰決戦構想というのはさほど目新しい感じはせず。たまたま映画『関ヶ原』を観ようかと思っていましたが、特集の冒頭でわざわざ「国民的歴史作家」と書かなくてもよいものを(少なからぬ悪意を感じる)。「応仁の乱」よりはるかに知られていますが、創作だらけなのは勝者(あるいは敗者も含む)の情報操作と明治陸軍の恣意的な利用の産物でしょうか。
読了日:09月17日 著者:
ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)感想
「巨人の星」は「巨人の星」としか訳しようがないのですね。■さて、前作で解明しきれなかった謎がほぼ解明されますが、また新たな謎が生まれます。遺伝子のあたりまで踏み込んでくるとやや難解になってきたかなという感じはあります。■ユーモアを解するコンピュータ「ゾラック」はハインライン『月は無慈悲な夜の女王』の「マイク」を思い出しながら読んでいました。現在目覚ましい進化を続けている(ように見える)AIもいずれはこのようになるのでしょうか。■前作同様、細かな描写が登場人物たちの心理への深い共感を呼びます。そして次作へ。
読了日:09月17日 著者:ジェイムズ・P・ホーガン
星を継ぐもの (創元SF文庫)星を継ぐもの (創元SF文庫)感想
1977年、ちょうど40年前の作品。まさに「サイエンス」でありミステリでもあり、興味をお持ちの方にはお薦めしたい。書かれた時代から核や冷戦構造の影響は避けられないが、批判にもなっている。意味深なプロローグ(再読すると示唆に富む)のあとは、なかなか本題に入らずもっさりした(迂遠な)印象がある。随所に見られる風景描写もそれに輪をかけるが、これが謎を解く手掛かりになり、後半は一気に引き込まれる。ラストでタイトルの意味がわかると深い感動を覚えるだろう。良作だが、1点だけ、代謝リズムの部分はミスリードだと思う。
読了日:09月01日 著者:ジェイムズ・P・ホーガン

読書メーター
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[2165]  [2164]  [2163]  [2162]  [2161]  [2160]  [2159]  [2158]  [2157]  [2156]  [2155
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
最新のコメント
[10/03 Rakuna]
[10/03 セレス]
[09/25 Rakuna]
[09/25 セレス]
[08/22 Rakuna]
[08/22 セレス]
バーコード
アーカイブ
カウンター
Admin / Write
忍者ブログ [PR]