忍者ブログ
兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

1月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:1904
ナイス数:168

教場 (小学館文庫)教場 (小学館文庫)感想
15年。新春ドラマが最初しか見られなかったのだが、Kindleで前半が無料ということで早速登録。大枠ではミステリの部類に入るのだろうが、すらすらと読みやすい。面白かったので後半も購入。これはおすすめ。それにしてもドラマで白髪頭の主人公にキムタクを配したのは慧眼。あの緊張感は原作以上で、キムタクも新境地を開拓できたのでは。
読了日:01月21日 著者:長岡 弘樹
テセウスの船(1) (モーニングコミックス)テセウスの船(1) (モーニングコミックス)感想
タイムトラベルによる過去改変物。日曜劇場に登場とのことで話題かと思っていたら意外と読メ登録は少ない感。ストーリーのために小さい子どもも含めてたくさん殺されるし、登場人物が複雑でわかりづらいし、開始が遅れた大河ドラマが放送時間を被せて来てるし、日曜劇場の枠と豪華出演陣でどう料理するかは興味深いところ。
読了日:01月18日 著者:東元俊哉
歴史群像 2020年 02 月号 [雑誌]歴史群像 2020年 02 月号 [雑誌]感想
巻頭は『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の片渕監督の特別寄稿。裏付けがしっかりした作品こその深み■日本空母論:日米比較/原田正作大作の「飛行機母艦」案の先見性/ワシントン会議の影響/致命的な回り道だった赤城、加賀/艦政本部と航空本部の確執■明智光秀の生涯:NHKで流れていたが、出産や金瘡術の心得があったとして、医者だったことにはならないのでは■むしろこの時の籠城戦の話から、足利義昭に属していたとの指摘が興味深い■実は叡山焼き討ちに積極的だった光秀。ただし当時の叡山は単なる宗教組織ではない
読了日:01月13日 著者:
ゼクシィ東海 2020年 2月号 【特別付録】印鑑ケース 豪華3点SETゼクシィ東海 2020年 2月号 【特別付録】印鑑ケース 豪華3点SET感想
付録の「スヌーピー印鑑ポーチ」を手に入れようと、Amazonで検索したらプレミアがついていて、定価300円がなんと10倍以上のお値段に(Amazonの商品画像で価格を二度確認した)。諦めようかと思っていたら、これは首都圏版だけの現象だったので東海版を購入(買えれば地区はどこでもOK)。ちなみに、スヌーピー印鑑ポーチはメルカリなどでは300円を超える値段で出品されていて、499円くらいまでなら落札されているようだ。声優の山本希望さんがTwitterでアップしていたNERV仕様の婚姻届も付属。
読了日:01月12日 著者:
終末のハーレム 1 (ジャンプコミックス)終末のハーレム 1 (ジャンプコミックス)感想
性描写による公開停止で物議を醸している作品だが、ジャンプもテレビも昔は裸や乳首も出ていたし、規制するならもっとほかに規制するところがあるように思う。そもそもそんなことをしても規制する側の自己満足にしかならないのでは。香川県のゲーム利用時間規制の条例案もナンセンスかと。さて、本作は『大奥』よりは『渚にて』『復活の日』を思い出させるSF設定。露骨なエロ要素はなくてもいいような気がするし、幼馴染みの女性に操を立てる主人公もいいのでは。メスは単為生殖ができるし、オスはメスから生まれたとすればオスは不要なのかも
読了日:01月11日 著者:宵野 コタロー
勇者が死んだ! (1) (裏少年サンデーコミックス)勇者が死んだ! (1) (裏少年サンデーコミックス)感想
3巻まで無料なので1巻を試し読み。主人公(農夫)の掘った落とし穴に勇者が落ちて死んでしまい、主人公はネクロマンサー(屍術師)によって魂を勇者の死体に移され、勇者に代わって世界を救う旅に出る。時にシリアスな場面もあるが、ギャグとお色気だけで5年以上(最新は17巻)も続かないだろう。たしかに1巻の最終話(第10話)で敵を倒すシーンはこれまでの設定も活かして練られた話になっている。勇者が死んだのも実は単純ではないらしいのだが、これ以上はネタバレになるので自粛。「つまらない」との評価もあるが、個人的には楽しめた。
読了日:01月11日 著者:スバルイチ
新・信長公記~ノブナガくんと私~(3) (ヤンマガKCスペシャル)新・信長公記~ノブナガくんと私~(3) (ヤンマガKCスペシャル)感想
今回は秀吉(のクローン)が主役。金ヶ崎の戦いや人たらしの面など、戦国のエピソードを知っているとニヤリとさせられる場面も。「LIAR GAME」と同じく、どんでん返しが面白い。3巻にしてあの人が登場して、ノブナガくんも覚醒が近いかも?
読了日:01月08日 著者:甲斐谷 忍
ミステリーズ! Vol.92ミステリーズ! Vol.92感想
2018年12月号■櫻田智也氏の新作「蟬かえる」を目的に購入。デビュー作『サーチライトと誘蛾灯』同様、主人公の飄々とした語り口が印象的(好みが分かれる作風とは思う■酒井貞道氏のブックレビューでアンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』、ムア・ラファティ『六つの航跡』に出会う(読むのを楽しみにしている2冊■一つ作品を読んで二つ読みたい作品に出会える嬉しさ
読了日:01月03日 著者:奥田 亜希子ほか
逆説の世界史 3 ギリシア神話と多神教文明の衝突逆説の世界史 3 ギリシア神話と多神教文明の衝突感想
19年。3年前に1,2巻を読んだがほとんど記憶に残っていない。今回も特に第三章のギリシア神話、ポリスの興亡のあたりは借りてきた内容が多い印象で、「逆説の日本史」シリーズに比べると新鮮味がない。筆者のこだわりが見えるのは「従軍慰安婦問題」に言及した箇所くらい■気になった部分は、インダス文明の文字は解明されていない■日本型資本主義のルーツは仏教■インドで生まれた仏教がインドでは衰退した理由、「強い多神教」ヒンドゥー教が「強い一神教」イスラム教をも圧倒した理由は以前から根付いていた輪廻転生の思想の影響か
読了日:01月01日 著者:井沢 元彦

読書メーター
PR
2020年も月一くらいでしか更新しないかもしれませんが、よろしければお付き合いください。

読書メーターのまとめに追記しています。

12月の読書メーター

読んだ本の数:5
読んだページ数:1424
ナイス数:98

ONE PIECE 95 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 95 (ジャンプコミックス)感想
帯に単巻初版300万部超え10年継続中、とあって驚き。海外も含めてトータルで億も超えるよね。
登場人物多過ぎ(巻頭の人物紹介は4頁に)、書き込み多過ぎ、過去の話も多いのでストーリーはさらに複雑になってついていけません……どこに向かうのか
読了日:12月29日 著者:尾田 栄一郎

人間以前 (ディック短篇傑作選)人間以前 (ディック短篇傑作選)感想
ディック短篇傑作選の第六弾。序盤のモダン・ファンタジー四篇は面白さがわからないが、中盤からはディックの本領発揮■「不法侵入者」映像でイメージすると気持ち悪い(これだけ文明が発達しているのに、この「宝玉」が何かわからない矛盾)■「宇宙の死者」短篇集に収められている作品としては結構長め。序盤からの展開は悪くないがオチはそれほどでもない■「父さんもどき」怖い。子どもの頃なら多くの人が想像した世界かもしれない■「新世代」子どもたちがロボットに篭絡されると戦わずして人間はロボットの支配下に入ってしまうのでは(かつ人間はそれと気づかずに)。人間そっくりのロボットが存在するのに、子どもが生化学で研究することなどあるのだろうか■「ナニー」現代のスマホ、アプリ(ゲーム)あたりに置き換えるとゾッとする話。「相手よりいいものを買いたくなるように」仕向ける要素はいろいろなところに少なからず入っている■「フォスター、おまえはもう死んでるぞ」自分も子どもの頃は冷戦がいつ本当の「熱戦」になるのか漠然とした不安を持ちながら過ごしていたので、主人公の行動は理解できるような気がする■「人間以前」“人間が魂を持つのは十二歳以上。したがって、十二歳未満の子供は中絶できる”世界。どこで分かつのかというのはこの分野に限らず非常に興味深いテーマ。単なる中絶反対の話ではない
読了日:12月21日 著者:フィリップ・K・ディック

新説 坂本龍馬 (インターナショナル新書)新説 坂本龍馬 (インターナショナル新書)感想
19年第一刷(初版)。ここでもまた「司馬史観」との戦いか。うんざり、といっても著者にではなく、「司馬史観」が司馬遼太郎の意図を超えたところで独り歩きしていることに、またその影響力にうんざり■龍馬だけを書くわけにはいかず周辺の幕末史にも触れざるを得ないのだが、説明不足のまま筆者の考えが示される箇所も多々あり途惑うことから、著者の他の著作にも目を通しておいた方がよいのかもしれない。そういう意味では初心者にはややハードルが高い■個人的には龍馬は薩摩のエージェント(代理人)だと思っているので、本書の内容にも概ね違和感はない(あえて「薩摩藩士坂本龍馬」と言わなくてもよいのでは)■「亀山社中」はなかった(近藤長次郎の評価が高いのはよい)■いわゆる「薩長同盟」で龍馬が果たした役割は通説とは異なる(小松帯刀も正しく評価されているのはよい。それにしても薩摩の重臣たちを相手に孤軍奮闘する木戸のタフさよ)■178頁、現代誤訳→現代語訳
読了日:12月21日 著者:町田 明広

折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)感想
18年。Amazonで注文したが、届いてみて早川ってこんな装丁だったかと少し驚く。ビニルの透明カバーにやや茶色がかった小口。ページ全体も少し黄色い。一緒に買った劉慈欣『三体』は一気読みだったがこちらは苦戦。アンソロジーなので作家によって好き嫌いがあるかも■その中では『三体』からの抜粋(SFに秦王政(始皇帝)や荊軻が登場するなんて!)も含め劉慈欣が白眉の感■中国には古くから『捜神記』などの志怪小説があり、SFの中でもその手のジャンルとは相性がよいはずだが、個人的にファンタジーなSFはさほど好みではない■「沈黙都市」中国共産党がSFもびっくりなディストピアを造り上げてしまった皮肉■表題作は最初のふとした疑問が最後にあたたかい気持ちにさせて、話全体をうまくまとめている
読了日:12月15日 著者:郝 景芳

歴史群像 2019年 12 月号 [雑誌]歴史群像 2019年 12 月号 [雑誌]感想
ガダルカナル島での一木支隊の壊滅はNHKの番組でも観ており興味深く読んだ■九戸政実はゲーム(「信長の野望」シリーズ)、次いで高橋克彦『天を衝く』あたりから知られるようになった武将か。「最後の独立戦争」という感じがするし、南部氏からうまく独立した津軽為信と比べてみるのも面白いだろう■「三日月の丸くなるまで南部領」とはよく聞くが出典がよくわからない■吉川潔海軍少将を知る■清心尼:俗名の一つが子子子(ねねこ)とは諧謔があるというべきか■傭兵隊長ホークウッドの生涯:当時から毀誉褒貶の激しい人物。14世紀にイングランド人としての自覚がどれほどあったのか不明だが、晩年終身年金のまとめ払いを求めるなど財産整理を進め、帰国しようとしていた話は人間くさい。
読了日:12月01日 著者:

読書メーター
11月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:2096
ナイス数:112

司馬さんに嫌われた乃木、伊地知両将軍の無念を晴らす司馬さんに嫌われた乃木、伊地知両将軍の無念を晴らす感想
16年。右の人向け(高木書房も)。買ってまで読む価値なし(内容の割に高いし)。ノモンハンを日本の勝利というような妄言にはついていけない。現地を見に行って、図版も豊富なのは評価できるが、旅順攻囲戦を扱った文献として注目されないのもバイアスのせいだろう(わざわざ中国を「シナ」と書かずともよかろうに)。前半は先行研究の焼き回しで、叩きやすい『坂の上の雲』を叩いて後半が本音。結局、司馬遼太郎の功罪は「小説」なのに「史実」であるかのように流布しているところにあって、エンターテイメントとして割り切りが必要。『坂の上の雲』は小説というよりは史実寄りの作品だが、それでも後出しの史料で司馬の人格まで攻撃しようというのは公平ではなかろう。なお、長南政義氏の書籍は『日露戦争第三軍関係史料集』であって「資料集」ではない。
読了日:11月24日 著者:西村 正

変種第二号 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-24)変種第二号 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-24)感想
14年、主に戦争を扱った短篇集だがやや長めの作品もあり。ほぼ1950年代の作品で冷戦の影響を強く受け、人間対人間や人間対機械の戦争、戦争後の荒廃した世界が描かれる。最初の「たそがれの朝食」から唸らされる。平和な家庭がいきなり核戦争の世界に放り込まれるのだ。中盤以降の「火星潜入」「歴戦の勇士」「奉仕するもの」「ジョンの世界」と秀作ぞろい。表題作の「変種第二号」(別の邦題は「人間狩り」)は1996年に「スクリーマーズ」として映画化されたが、誰が人間なのか、誰が人間でないのか、疑念が疑念を呼ぶ展開で、アイデンティティを問うテーマの多いディックの作品の中でも出色。
読了日:11月17日 著者:フィリップ・K・ディック

日本を救う未来の農業 (ちくま新書)日本を救う未来の農業 (ちくま新書)感想
19年。日本の農業は滅びるか世界トップクラスになるかの分岐点にある。本書で繰り返し述べられているが、日本農業の問題は単位当たりの収量(生産量)が低いこと、それにより農産物の価格が高くなり国際競争力を失っていること。日本の農産物は安くもないし農薬漬けということでは安全でもない。これまで鎖国と補助金で守られてきたが、TPPやアメリカとのEPA(日米貿易協定)といった外圧で国からの手厚い保護はなくなっていき、海外からは安くて安全な農産物が続々と入ってくる。どうすればいいのかをイスラエル式農業に見る。単なる提案だけではなく実践しているのが本書のよいところ。日本の農業は1970年代と同じ栽培方法を続け、50年間収量が伸びていない。ナスの1haあたりの生産量でオランダは日本の15倍だというから驚く。実は農業大国であるイスラエル式農業に学んでドリップ灌漑にセンサーやAIなどが加われば農業の形、農業に対する価値観自体が変わる。ドリップ灌漑での収穫はどうなるのか、日本のような天災の多い国でドリップ灌漑の設備等を大規模に導入するのはどうかと思うが、設備投資が不可欠な自動車産業を見ると世界で戦っているし(将来はともかく)、本書にもあるように究極的には日本国内で農産物を作る必要はない。
読了日:11月16日 著者:竹下 正哲

新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫)新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫)感想
読んだのは角川文庫版だがこちらに登録。もとは65年の連載。電子書籍版は半世紀後の15年発行。氏の四作目の長編。日本SFオールタイムベストでは上位の常連だそうだが、アーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』のように高尚すぎるのか、あとがきにあるように準備不足のまま締切に追われたためなのか、正直最後の方はついていけない感も。中盤は面白かっただけに、機会があれば関連する他の作品も読んでみようかと。角川文庫版に追加されている創作メモを見ると、短いメモからよくこれだけスケールの大きい話を展開できたものだと驚嘆する。
読了日:11月06日 著者:小松左京

日本の歴史〈9〉南北朝の動乱 (中公文庫)日本の歴史〈9〉南北朝の動乱 (中公文庫)感想
74年初版、17年改版。南北朝時代はもちろん、戦前戦後の研究もイデオロギーに左右された(いまの天皇家は北朝の子孫なのに「南朝正閏論」が罷り通った不思議)が、それだけに本書にも階級闘争的な部分がまったくないわけではないが、相当に公正な通史となっているのは氏の学識ゆえだろう。政治だけに留まらない射程の広さ、いちいち典拠は示さないが説得力のある文章、時に断定的な言い方が気になるところもあるが、不朽の名著であることは間違いない。巻末の森茂暁氏の解説がまた詳しく、これ以上の賛辞はない。カバー袖の氏の写真が若いのだが、死去が一昨年の2017年、享年百歳である。解説に(本書は)「さまざまの分野の研究を促進する自由の光を放つ灯台のような役目を果たしてきた」とあるが、「灯台」の一方、「壁」であったともいえるのではないか。2018年に『初期室町幕府研究の最前線 ここまでわかった南北朝期の幕府体制』のような本が出たことも無関係ではないだろう。ただし、それはむしろ、「昭和四十年代以降の南北朝時代研究が、この田中義成を踏まえた佐藤氏の『南北朝の動乱』に起点をもつことは動かない」ことの証左ともいえる。
読了日:11月03日 著者:佐藤 進一

読書メーター
10月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:893
ナイス数:79

世界史としての日本史 (小学館新書)世界史としての日本史 (小学館新書)感想
16年。両氏とも嫌いではないし、大筋でもっともな内容だが■自虐史観もその逆の自尊史観も否定しているが、自尊史観を否定すると自虐史観的な話になって、かつ対談ゆえか変なバイアスがかかって何とも言えない違和感を覚える箇所も(そういえば出口氏は江戸時代を評価していない)。根拠のあやしい話も出てくるのでそこは眉唾で■半藤氏を「極左」と呼ぶ輩もいるそうだが、左はもちろん右も薄っぺらくなった■国家総動員体制が戦後の高度経済成長につながった説は本書でも紹介されている野口悠紀雄先生の『1940年体制 さらば戦時経済』を■出口「司馬史観は歴史ではなく、トルストイと同じでエンターテインメント」は半分当たっている(「司馬史観」については磯田道史先生『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』を)■現政権のおかしいところはもっとはっきり言ってやったらいいのに■結局、教養教養というが、(無教養はわかるが)この国ではどこから手を付けたらいいのか、教育なのか政治なのか
読了日:10月27日 著者:半藤 一利,出口 治明

日本型組織の病を考える (角川新書)日本型組織の病を考える (角川新書)感想
Kindle無料。著者は2009年のいわゆる「郵便不正事件」で大阪地検特捜部の証拠改竄による冤罪に巻き込まれ、無罪判決の後は事務次官にまでなった人物■取り調べ、調書作成など検察の手口は一読の価値があろう■読売新聞の連載に大幅に加筆して書籍化したのが本書なので、取ってつけたようなタイトルなのは残念■内容は当たり前のことで、明確なルールを作るのが大事なのはわかるが、もう少し具体的に踏み込んだ話がないと言葉が上滑りする。村木さんが作る必要はないのだが、一つくらい例がないと単なるきれいごとにしか聞こえない(なぜルールが作れないのか、どうすれば作れるのか、ルールを作る時の生みの苦しみもあろう)■現実との齟齬を改善できない、認識・理解できないのが日本の組織の病巣なのだろう■ところで、著者を含め官僚は国民が税金や社会保険料の負担をオーソライズしたと思っているようだがそこは勘違いも甚だしい。野口悠紀雄先生も週刊ダイヤモンドの連載で書いていたが、日本はこの部分のオーソライズがないのがより深刻な問題
読了日:10月19日 著者:村木 厚子

ONE PIECE 94 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 94 (ジャンプコミックス)感想
友人に勧められてテレビアニメを見たのが、サンジが海上レストランにいた頃だから、早二十年近く経つか。いま(のコミックス)は絵がごちゃごちゃして見づらいし、誰が誰だが見分けがつかないし、見分けがついても誰かわからない(登場人物多過ぎ、かつ引っ張り過ぎ)。最初の頃はシンプルだったのになあ、と思うが、相変わらずストーリーはおもしろく、ここであれとこれがつながってくるか、と思うこともしばしばなので、やめられない
読了日:10月12日 著者:尾田 栄一郎

新・信長公記~ノブナガくんと私~(2) (ヤンマガKCスペシャル)新・信長公記~ノブナガくんと私~(2) (ヤンマガKCスペシャル)感想
ラグビー日本、決勝トーナメント進出おめでとう!スコットランドとの試合は最後まで見応えがありました■2巻は上杉謙信のクローンと武田信玄のクローンに危機が迫る。総長戦は頭脳戦+やっぱり不良校でのケンカなのだが、結構ボコボコにするので、あまり暴力シーンが好きでない自分としてはうーん(LIAR GAMEではできなかったシーンと思えばいいか)
読了日:10月11日 著者:甲斐谷 忍

読書メーター
9月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2064
ナイス数:109

計算ずくで目標達成する本計算ずくで目標達成する本感想
Kindle無料■出身のリクルートは贈収賄事件(リクルート事件)、最近では(グループの提供するリクナビにおいて)就活生の内定辞退確率を予測し企業に販売していたとして個人情報保護に違反していたとされる等、問題を起こしてきた企業というのは認識した上で■理詰め、数字に落として目標管理。達成習慣をつけることも大事。やり抜く力、GRITの重要性は大人も同じ■「目標の3倍のリスト」を持って動けとはよく言われるが「ヨミ表」は参考になる。好業績の人の特徴の一つがリストの顔ぶれの変化が早いこと(早く結論をもらっている)■会議や資料作成等で「成果に影響しない」ことはやらない、取捨選択の基準の表も参考になる■フリーランスや副業への依頼は安価という意識は気になる。
読了日:09月28日 著者:伊庭 正康

歴史群像 2019年 08 月号 [雑誌]歴史群像 2019年 08 月号 [雑誌]感想
10月号の感想と順番が逆になったが■本号は付録付きなので電子版でなく紙の書籍を購入(過去の付録のボードゲームも一度も遊んだことはないのだが)■戦艦武蔵の写真:撮影状況の説明がない一枚の写真。写真に写る情報から撮影状況を読み解いていくのは興味深い。大和ミュージアムに行きたい■世界戦史:ヒッタイトとミケーネの消滅はいまや単純に「海の民」のせいではないようだ■児玉源太郎:『坂の上の雲』の脚色から離れてもやはり偉大で尊敬する人物の一人。軍務のみならず台湾統治や内政にも辣腕を振るっただけに早世が惜しまれる■継続戦争:フィンランドとソ連の戦争第2ラウンド。ソ連と戦うということはナチス・ドイツと組んでいた時期もあったわけで、枢軸国と見なされており、日本などとともに「国際連合」憲章の敵国条項の対象とされている由。
読了日:09月27日 著者:

惡の華(3) (講談社コミックス)惡の華(3) (講談社コミックス)感想
思春期の孤独感や潔癖症なところ、それでいて他者との交わりには性的なものも含めて興味津々、あるいは悶々、というのはうまく表現されているが、悶々が結構重たく(読んでいてすっきり晴れない)、中学編以降の展開を少なからず知っているのもあって、4巻以降を読もうという気にはいまのところはなれなかったりするが、逆にこの手の話が好きな方は熱烈に支持する作品かと。
読了日:09月20日 著者:押見 修造

惡の華(2) (講談社コミックス)惡の華(2) (講談社コミックス)感想
個人的には春日くん(碇シンジ)、仲村さん(外見は綾波レイだが、行動はアスカ。春日くんをひんむいて佐伯さんの体操着上下を無理やり着せるとはどんな訓練をしているのか)、佐伯さん(碇ユイ)の三角関係のような感じで話が進むように思え、佐伯さんは天使だ、仲村さんから離れて佐伯さんと結ばれればハッピーエンドなのにと思ってしまうが、事はそう簡単ではない。春日くんの「ファム・ファタール」である佐伯さんもなかなかのものである(ノーマルでないという意味で)。3巻に続く
読了日:09月20日 著者:押見 修造

惡の華(1) (少年マガジンKC)惡の華(1) (少年マガジンKC)感想
2009年連載開始、2011年末から翌年にかけて話題となっていた本作品。表紙やあらすじのインパクトから気になっていたが、受け付けない感じもあったので未読のまま(作品自体は2014年に完結)。実写映画版公開に合わせてか、Kindleで3巻まで無料だったので拝見。中学生の妄想する「変態」が随所に登場するが、作品だけでなく、巻末などに披露される作者の変態エピソードも、もはや犯罪者扱いされても仕方ないくらい際どいところを行っている(既遂か未遂かの差しかないかもしれない)。2巻に続く
読了日:09月20日 著者:押見 修造

歴史群像 2019年 10 月号 [雑誌]歴史群像 2019年 10 月号 [雑誌]感想
電子版は「武器と甲冑」不掲載に気付く。いまさら気付いても6月号は返品できず、こういう時に電子版は不便■ランチェスタ・モデル:戦闘の数理モデル化、つまり再現性を高めるにはどうすればいいかという思考の結果。いわゆる「ランチェスターの法則」として経営にも応用されている■新解釈桶狭間の戦い:現在の定説は「正面攻撃」説。史料の再評価自体は大いにやってもらえばよく、本説も完全に否定するものでもないが、史料は『信長公記』『三河物語』くらいしかなく、ここは採るがここは採らないとなると、「閑道迂回奇襲」なるものが部分的にあったとしても、自説に有利な牽強付会となってしまった感は否めない■寡兵の信長が大軍の義元に勝ったのが桶狭間の「謎」で、これが旧の日本軍に雨中の迂回奇襲とされて広まったのが誤解のもとだが、今川軍が通説より少なければ奇襲というほどのことでもないし、通説通りの大軍なら、本説で戦い前日に大高城に入ったとする義元が、優勢にありながら翌日には撤退するのもよくわからない■結局はいまある史料等では結論が出るものではなさそうだし、常に寡兵で戦うのが信長の本質ではないし、枝葉末節の議論というか、重箱の隅をつつくというか、木を見て森を見ず、というところに陥ってしまっているように思う。
読了日:09月16日 著者:

文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る感想
2019年、Kindle無料。やはり量子論は理解できない■あるものが赤色に見えるのは赤色以外の光を吸収し赤色の光だけを反射しているからとすると、そのものは本当はどんな「色」をしているのだろう■原子を分割したクォークがそれ以上は分解できない最小単位の一つ■光の速さは変わらないとする原理から生まれた特殊相対性理論■ニュートンの万有引力の法則を超える一般相対性理論。重力の正体は時空間のゆがみ■光は波であり粒(このへんからわからない)■学校で習った、「原子核の周りを電子が回っている」のは量子論以前の原子像■著者の専門は宇宙物理学であり宇宙の話は面白い。
読了日:09月07日 著者:松原 隆彦

会社では教えてもらえない 一瞬で仕事が片づく人のExcelのキホン会社では教えてもらえない 一瞬で仕事が片づく人のExcelのキホン感想
Kindle無料。会社でPCのレクチャーをする羽目になり、Kindleを眺めていたらそれっぽい本があったので流し読み■本書はExcelの基本、主にショートカットキーや関数の説明■さて、外部からデータを送ってもらうことも少なくないが、無駄な空白行・列、途中にまた別の定義列、フィルタを使えなくするどころかミスリードさせかねないセルの結合等々には閉口する日々(さすがに原稿用紙代わりに使っているのはお目にかかったことはないが)■Excelのメインは大量のデータをどう分析するかのツールであって、作って満足ではなく、次にどう考えて行動するかが大事。
読了日:09月03日 著者:一木 伸夫

三体三体感想
2019年7月■もとは2006年の中国SF誌の連載。英訳を経て邦訳が出版■SFに限らず、ここ数年では一番のおすすめかも■三部作とのことで書棚に並べるべくハードカバーで購入。装丁も格好いい■ただし大森望の帯とあとがき(の最後)はネタバレを含むので見ない方がよい■SFにもいろいろ種類があって、これはどんな種類だろうと想像しながら読み進めていくのが楽しいのに(しかも本書はそれがなかなか出てこないだけに)。推理小説でもフーダニットやら、最初から犯人がわかっているものやら、密室ものやら、ホラーやら、ジャンルというか、性格というものがあるのに、ネタバレするのは興を削ぐ■本書も文化大革命の場面からスタートするのだ(中国では天安門事件はタブーだが、文革批判は許されている)■第二部の翻訳は2020年とのことだが待ちきれない(中国語版は無理でも英訳版を読みたい)。Amazonがドラマ化を計画しているとのことで映像でもぜひ見てみたい■中盤は話中のVRゲームが面白い。先に中国SFアンソロジー『折りたたみ中国』に収録されている同じ著者の『円』を読んでいただけに、これがこう来たかと唸らされる■後半はさすがに突拍子がない印象もあって振り落とされそうになる■天文、物理の知識があるとより深く楽しめるが、なくても醍醐味は失われない。スケールの大きさを楽しみたい。
読了日:09月02日 著者:劉 慈欣

読書メーター
| HOME |  次のページ≫
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6
カレンダー
04 2020/05 06
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ブログ内検索
最新のコメント
[10/03 Rakuna]
[10/03 セレス]
[09/25 Rakuna]
[09/25 セレス]
[08/22 Rakuna]
[08/22 セレス]
バーコード
アーカイブ
カウンター
Admin / Write
忍者ブログ [PR]