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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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井伊直虎なる女性

2017年の大河ドラマの主人公は柴咲コウ演じる女城主「井伊直虎」とのことですが、印象が薄いですね。歴史に対する知識、あるいはそれ以前のイメージには歴史小説だけでなく、漫画やゲームなどの影響も強いのですが、井伊直虎が登場してきたのは、少なくとも2000年代以降で、『戦国無双』などの(シミュレーションではない)ゲームからではないかと思われます。

歴史物のゲームというと、光栄(現:コーエー)の貢献なしには語れませんが、戦国時代となると『信長の野望』シリーズでしょうか。『信長の野望』は『三國志』とともに、それぞれのシリーズが相互に作用しながらシステムを進化させていきましたが、女性が武将として登場するのは遅く、『信長の野望・天翔記』のPK版(1995年)で、ようやく豊臣淀(淀殿)などの姫武将が登場しました(全員女性キャラになるモードもあった)。

『三國志』だと祝融夫人がおり、これが姫武将(というか女性キャラ)の始まりのようなもので、ここから『無双』シリーズなどに行って、女性キャラが出てくるようになったのではと思うのですが。日本だと立花誾千代、小松姫などが「武将」として闘えそうですが、お市や帰蝶(濃姫)あたりが闘うことも普通になったようです。

この延長線上に井伊直虎の「発掘」があるわけで、ゲーム登場以前、書籍ではほとんど名前を見かけたことがありません。『寛政重修諸家譜』にも該当する女性は登場しますが、女城主として活躍したとの記載はありません。むしろ井伊直政の方が苦労していますからね。

三十年近く歴史、小説、ゲームなどを見てきた身としてはどうもピンときません。



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