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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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『十三億分の一の男』
峯村健司、小学館、1,400円+税

米国内にある中国高官の愛人村や米国留学していた習近平の娘への直撃は導入。
中盤以降は中国共産党の主導権を巡るドキュメント。周近平政権がいかに誕生したか。その前段階である江沢民と胡錦濤の暗闘、習近平と李克強の国家主席レース、薄熙来、周永康のクーデター。そしてこれから。

それにしても、日中とも二世、三世が増えてきて、日本の政治家はどんどんひ弱になるのに、中国共産党は権力闘争に勝つ者だけが上に行くシステム(ただし周近平が強大になった後はどうなるのか?)。 本書中の尖閣国有化の際の外交対応を見ても日本政府の無能さがよくわかる。
かつての自民党でも派閥間の抗争が疑似政権交代の役割を果たしており、その中から多くのリーダーが生まれてきた。しかし、小泉を経て、安倍一強になってからはどうだろうか。

中国では失政すれば、軍や農民の反乱が起こって体制が動揺し、最悪、崩壊することをわかっているから、いざというときの対応力、瞬発力は日本の比ではない。日本の場合は支配層も被支配層も同種、同質という「幻想」があって、命までは取られまい、と甘いところがある(結局は被支配層の意識が甘い)。

『戦国武将 敗者の子孫たち』を読みながら、勝者が敗者の一族を根絶やしにしなかったのはなぜかと考えたところにもつながってくるかと(何回かに分けて投稿予定)

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