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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1995ページ
ナイス数:41ナイス

原発労働者 (講談社現代新書)原発労働者 (講談社現代新書)感想
労作。どこの組織も多かれ少なかれ似たような問題を抱えているが、原発は影響が広範囲に及ぶし、そこで働く労働者にも被曝という形で現れる。20年前、ネットで知り合った人は原発労働者で、ボヤや警報の揉み消しは日常茶飯事と。311の前年のNHKスペシャルで廃炉の困難さを知る。直前のネット誌で東電社員が能天気な会話をしていて原発不信は確信に変わったけど、この人たちは原発の現場を知っていたのか、事故後も東電に残ったのだろうか、そんなことを思い出した。どんどん無関心、食傷になっている問題だけに、改めて考えた。
読了日:11月28日 著者:寺尾紗穂
新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)感想
今回の対談は佐藤優氏の毒気がほどよく抜けており読みやすくなっています。池上さんの「良心」のなせる業でしょうか。一年前の発行ですが、いま読んでも違和感はありません。世界各地の主要な問題に触れられていますが、時間がなければ終章だけでも読んでおきたいところです。民族や宗教はいまも昔も世界情勢を読み解く重要な要素ですが、これらによる対立は実は表面的なもので背景に経済問題があることも少なくありません。民族や宗教をゆるやかに包摂していたオスマン帝国やハプスブルク帝国はその点からもう少し評価を見直してもいいかと。
読了日:11月27日 著者:池上彰,佐藤優
現代語訳 信長公記 (新人物文庫)現代語訳 信長公記 (新人物文庫)感想
『信長公記』は角川日本古典文庫版を持っていますが(現在だと角川ソフィア文庫からの出版でしょうか)、人名・地名索引があります。現代語訳され、時系列順に並び替えた本書とあわせて読むと重宝します。実名のある人物は通称が省略されているのが惜しいかな。
読了日:11月22日 著者:太田牛一
三国志 第十二巻三国志 第十二巻感想
このシリーズは文庫版から読みだして、文庫化が待ちきれず、ハードカバーに切り替えて、それでも何年もかかってようやく読み終えたのですが、そこまでの充実感に引き換え、最終巻のあっさりしたことと言ったら。これまでの濃さで、晋の建国、呉の滅亡まで、もう少し書いてほしかったと思います。
読了日:11月21日 著者:宮城谷昌光
戦国武将 敗者の子孫たち (歴史新書)戦国武将 敗者の子孫たち (歴史新書)感想
あとがきにある本書執筆の経緯から理解はできますが、光秀や三成など「敗者」を取り上げてその子孫を追っているため、敗者と子孫への同情、叙情的な文章が散見されます。筆者の個人的な感情に文章が流れ過ぎていて、血脈を追うという客観的に考証する部分とのバランスが悪いように思います。敗者の子孫が生き残っている(根絶やしにされていない)理由の一つとして、子孫自身、あるいは誰かが子孫をかついで叛乱するの可能性がほぼなかったというのがあります(血が正統性を保証しない)。血が正統性を持つと平六代や秀頼の男子のように殺されます。
読了日:11月15日 著者:高澤等
歴史群像 2015年 12 月号 [雑誌]歴史群像 2015年 12 月号 [雑誌]感想
ピックアップ■ナンシーの戦い:「独」「仏」の合間に消えたブルゴーニュ公シャルル突進公■南北朝九州軍記:この時代は以前も取り上げられていますが、日本の東西には鎌倉時代からの影響が色濃く残っています■八路軍vs.日本陸軍:国民党だけではなく中国共産党も日本陸軍と交戦してはいます■インタビュー(海軍主計科士官 奥野恒夫氏):山本五十六長官や昭和天皇の思い遣りが伝わる逸話には心が和みます■長宗我部氏の落日:「慶長五年の不可解な軍役」は興味深い分析。ところで、徳川家が執拗に長宗我部氏を潰しにかかったのはなぜだろう
読了日:11月15日 著者:
タモリと戦後ニッポン (講談社現代新書)タモリと戦後ニッポン (講談社現代新書)感想
『笑っていいとも!』の全盛期(90年代…まだ昭和の名残があった頃まで)を知っていて、なおかつその頃を含めて戦後の昭和に郷愁を持つ人には面白く読めるかもしれません。その上の世代や下の世代には合わないかもしれません(好みの問題です)。 研究書的な文章構成ですが、そもそも眉唾的なものを扱っていますから(初期のタモさんの芸風に権威主義的なものを嗤うところがあったという意味で)、この本自体も眉に唾を付けて読んだ方がいい、というか、そこまで肩に力を入れて読む必要はありません。
読了日:11月10日 著者:近藤正高

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