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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:885ページ
ナイス数:41ナイス

戦後経済史戦後経済史感想
本書では「40年体制」と呼ぶが、戦争遂行のため国家の総力を戦争に振り向ける「国家総動員体制」、戦後も残り(いわゆる日本型社会主義)、高度成長を達成し石油ショックや円高も克服したが、やがてバブルに至って崩壊する。しかしいまだ40年体制の思考からは抜け出せず、アベノミクスも中身は戦後レジームへの回帰。本書にあるように、安倍首相の政治姿勢は保守主義ではなく社会主義(たしかに岸信介も「アカ」と評されていた)。「働かなくても豊かになる」のはおかしいが、「豊かになるには、まじめに働く必要がある」をいまどう実現するか。
読了日:9月24日 著者:野口悠紀雄
逆説の日本史 22 明治維新編: 西南戦争と大久保暗殺の謎逆説の日本史 22 明治維新編: 西南戦争と大久保暗殺の謎感想
四半世紀に及んだシリーズも近現代はここまで。大久保の損失は大きく、伊藤や山県といった小物が新国家建設を担わざるを得なくなりました。特に山県の陰険で徒党を組む性質は陸軍に受け継がれて、国を滅ぼしてしまったように感じます。本書にもあるように江藤はもっと評価されてよいでしょう。後半は補遺編。憲法九条の件は右も左も読んだ方がよいかと。私も安倍首相の憲法を蔑ろにするやり方には反対ですが、護憲派の「憲法があったから平和は守られた」も妄言だと思います。ここにも日本の歴史に横たわるケガレ忌避、言霊、怨霊信仰があります。
読了日:9月14日 著者:井沢元彦
週刊ダイヤモンド 2016年 9/3 号 [雑誌] (金融エリートの没落)週刊ダイヤモンド 2016年 9/3 号 [雑誌] (金融エリートの没落)感想
銀行自身もBSからPLへ。不良債権処理を一生懸命やったら企業を見る目、稼ぐ力がなくなった(とうの昔からなかった?)。カネ余りで不動産融資? 本業の貸出がもうからないなら「投資銀行」を目指す? どちらもいつか来た道? 信用コストが上がればどうなる? フィンテックとの付き合い方は? 旧態依然なのは銀行だけではないし、日銀も政府も変化に対応できていない。そこからの、「お客さまに喜んでいただく製品を作ること」積水化学、金融と不動産で稼ぐイオン、野口先生のマイナス金利撤廃でまた考えさせられます。
読了日:9月1日 著者:

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