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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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街角のインタビューの中にありましたが、陛下のお気持ちを臣民が忖度するのは不敬だと思いますね。天皇としての地位、職務、職責を全身全霊で務めることの肉体的、精神的な負担は陛下以外には理解できないと思います。我々にはそういうものがあることを想像することしかできません。

死ななければ辞められない地位というのも厄介なもので、歴史上の天皇のおよそ半数が譲位したとされています(上皇や法皇となっても「治天の君」として君臨することができた)。

昭和天皇は大正天皇の摂政を五年ほど務めましたが、今上天皇は摂政を置くことには否定的なようで、生前退位を望んでおられるということのようです。

それにしても、生前退位が「認められない」というのは誰が認めないのでしょうか。憲法や皇室典範にそのような規定がないのは事実ですが、「認めない」や「許さない」の主語は誰なのか気になるところです。法制度の整備にかかわってくる問題です(要は国民であって、国民の代表である国会や議院内閣制であるところの内閣や法制度をつかさどる司法というところになるでしょうか)。

今上天皇の生前退位には異論は少ないと思いますが、今後、天皇となられる方の生前退位が政治利用されることはないのでしょうか。皇室典範に生前退位の規定を設けるのか、今上天皇一代限りの特別法とするのか、これから議論されていくことかと思います。

いくつか気にかかった点
「天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、これまでにも見られたように、社会が停滞し、国民の暮らしにも様々な影響が及ぶ」
一般にバブル景気崩壊の要因にはあげられていませんが、昭和天皇崩御後の自粛ムードがバブル景気崩壊へつながったのではないかという印象はあります(もちろん、これだけが要因ではない)。

「象徴天皇の務めが常に途切れることなく」
戦後の新憲法で象徴天皇が生まれたように認識されている方も多いのかもしれませんが、それ以前から象徴としての立場であったわけで、陛下御自身もそのように認識されていたということですね。天皇が帝国憲法のような「統治権の総攬者」だったのは日本の歴史を見ても限られた時期でしかありません。
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