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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:802ページ
ナイス数:32ナイス

ニッポンの書評 (光文社新書)ニッポンの書評 (光文社新書)感想
「自分が心の底から素晴らしいと思った本を、簡にして要を得た紹介と面白い読解によって、その本の存在をいまだ知らない読者へ手渡すことに書評の意味と意義がある」。書評の書き方というよりは書評「評」的。巻末対談も興味深く、文章を書いて削るのは私もよくやります。大澤聡氏の「昔は余裕があったから、不変の根幹がありつつ、余白の部分で実験的なことをしていた」はいまの組織を見るにつけ感じます。Amazonレビューについても触れられており、リテラシーと言えばそれまでですが、いまもあれを真に受ける人はどれだけいるのでしょうか。
読了日:12月28日 著者:豊崎由美
大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書)大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書)感想
必読。前著『新・戦争論』に続く二人の対談ですが、本当に伝えたいのは、10章、11章、それから「おわりに」なのではないでしょうか。極端に実学に偏っていく日本の教育。政治でも自分たちの欲するように世界を理解する態度としての「反知性主義」が罷り通っています。1章で池上さんが言われるように「私たちが歴史を学ぶのは、一言で言えば、今の自分の立ち位置を知るため」なのですが、上記のようなことが起こっていることを踏まえて、実践できるかでしょう。単に単語を覚えるのは「歴史を学ぶ」でも「歴史に学ぶ」でもありません。
読了日:12月13日 著者:池上彰,佐藤優
十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争感想
米国内にある中国高官の愛人村や米国留学していた習近平の娘への直撃は導入。中盤以降は中国共産党の主導権を巡るドキュメント。周近平政権がいかに誕生したか。その前段階である江沢民と胡錦濤の暗闘、習近平と李克強の国家主席レース、薄熙来、周永康のクーデター。そしてこれから。 それにしても、日中とも二世、三世が増えてきて、日本の政治家はどんどんひ弱になるのに、中国共産党は権力闘争に勝つ者だけが上に行くシステム(ただし周近平が強大になった後は?)。 本書中の尖閣国有化の際の外交対応を見ても日本政府の無能さがよくわかる。
読了日:12月2日 著者:峯村健司

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