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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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昨年末から「読書メーター」に書評的な何かを書いているのですが、
書籍への評価とはまた別に思うところがあります。

原発、出版、宅配、様々な業界、組織について知る機会を持つのですが、
どの組織にも余裕がありません。

ぎりぎりの人数、予算、時間で回している状況ではないでしょうか。

例えば、宅配業界の書籍を読んでいて、こういう話が出てきます。
毎日、朝昼晩と1時間ずつ「サービス残業」をして
(お昼休みもほぼなし)、賃金に換算すると100万円、
それで年収は400万円です(当然、サービス残業は無給)、
といって、こんな仕事続けられるか、と思っても、
次がないので辞めるに辞められない。

こんな状況があちこちにあるのではないでしょうか。

たしかに納期までに仕事が仕上がればそれはそれでいいのですが、
誰もがいつまでも同じ仕事をするわけではありません。
商品、製品に限らず、サービスも何らかの改善、向上がなければ、
いずれ競争力を失っていきます。

あるいは、年を重ねていきますから、
組織として継続していくとなれば、
どこかで次の世代に引き継いでいかなければなりませんが、
三十代くらいの働き盛りの世代がごそっと抜けていて、
右も左もわからない二十代が・・・いるだけましですが、
戦力化する余裕がありません。

何があるのかわからないので(スポットで仕事が飛んでくる)、
なるべく余裕を作ろうとするのですが(時間があれば、
とりあえずしばらくは何とかなる)、
そこに仕事を積まれますからね。
忙しいふりをするほど暇ではないのですが。

個人の話をして全体の話に戻すと、
どこの組織も似たようなものだと思うのですが、
いつからこのように余裕のない組織になったのでしょうか。
(昔はよかったと嘆くつもりはない)

そこそこの人数がいれば、相応の売上と利益をあげられると
思うのですが、会議は踊るし、どうも無駄なことばかり
しているよう気がします。

合成の誤謬というか、個々のポジションではそれなりに
意味のある仕事をしているのかもしれませんが、
全体で見るとあさっての方向に向かっているかのような。


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