忍者ブログ
兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:464ページ
ナイス数:22ナイス

経済的徴兵制 (集英社新書)経済的徴兵制 (集英社新書)感想
「将来「戦死者」が出るようになっても自衛官を確保できるように、政府は意図的に貧困と格差を広げるような政策をとっている」ことについて書いているのかと思ったら、「これを裏付けるようなファクトに出会ったことがない」と。事実もないというのにさも「悪制」があるかのようなミスリードを招く書き方(特にカバーの袖)はいかがなものか。明治の世にも食うために軍人になる人はいたわけで、左の人の軍人を見下す意識には反吐が出ます(日本史の底流に人を殺すことを忌避する意識はあるが)。「憲法9条」が国を護ってくれるわけでもないのだが。
読了日:4月11日 著者:布施祐仁
戦国の陣形 (講談社現代新書)戦国の陣形 (講談社現代新書)感想
乃至氏の新作。『関東戦国史と御館の乱』(共著)は刺激的でしたが、その後の『上杉謙信の夢と野望』はやややり過ぎの感。本書も斬新な内容です。荒唐無稽と思う部分も多々ありますが、それは中世軍事史における研究の蓄積のなさの証左と言えます。本書にもあるように現代ではこのレベルを叩き台として考証を重ねていかざるを得ないということでしょう。サッカーでもフォーメーションがあるのに、なぜ個々の兵がバラバラに戦うのか。ドラマの合戦シーンに抱いていた違和感は多少なりとも解消したかな。そして村上義清がエポックメーキングな存在に?
読了日:4月10日 著者:乃至政彦
週刊東洋経済 2016年 3/26 号 [雑誌]週刊東洋経済 2016年 3/26 号 [雑誌]感想
「マイナス金利が直撃 追い込まれる銀行」が第1特集。薄利多売の最たる業種が銀行ですが、商品を売っているわけではなく、お金を貸すということでは、商品のように差をつけることが難しいですからね。貸すところがなければ他行の借入を借り換えするしかなく、さらに金利が下がるばかりですが、それは貸してもらえる先の話。リスクテイカーであるべき銀行がリスクを取らなくなったら、誰が産業を育てるのでしょうか?
読了日:4月10日 著者:

読書メーター
PR
阪神・淡路大震災、東日本大震災などを経て、
あまり映像を見ないように遠ざけていますが・・・。
熊本城や阿蘇神社の壊れた映像を見ると胸が痛みます。
知り合いの方々も御無事でありますよう。

2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:278ページ
ナイス数:25ナイス

週刊ダイヤモンド 2016年 3/19 号 [雑誌] (全国病院改革ランキング)週刊ダイヤモンド 2016年 3/19 号 [雑誌] (全国病院改革ランキング)感想
pickup■「同一労働同一賃金」ショック■マイナス金利でマネーの「ババ抜き」が始まった■商品名なきEC商品の金脈■日本のウイスキーが高い評価を受けている中、輸出の増加には期待■医療といっても幅広いが福祉も含めて多くの利権が蠢き、国民に負担が重くのしかかる■お得意のランキングは病院改革実績■先に寝ていて、の一言で■「大人のための最先端理科」は書籍化してほしい■トリプルスリー・ヤクルト山田選手の守備コンバートによる転機■Brexit(英国のEU離脱問題)、野口悠紀雄先生も■今回の櫻井よしこさんの意見には同意
読了日:3月27日 著者:
歴史群像 2016年 04 月号 [雑誌]歴史群像 2016年 04 月号 [雑誌]感想
pickup■朝鮮戦争ソウルの戦い:いまだ休戦中■第一次上田合戦:真田昌幸の卓越した軍略を堪能できます。大河ドラマの予習としてもおすすめ■ドイツ空軍の誕生■負けじ魂、これぞ船乗り:艦長の「前進びそーく」で後進■幕末佐賀海軍■南米独立戦争:ボリバルとサン・マルティン■丹羽長重:百万石の器ではないが十万石の器量はあったということ■戦場のミステリー:『戦国武将 敗者の子孫たち』で読んだ話とかぶる■信長の独断:今川氏真に対する「不必要に持ち上げるバイアス」には同意■ナポレオン戦争:女傑アウグスティーナ
読了日:3月9日 著者:
偽書『本佐録』の生成: 江戸の政道論書 (平凡社選書)偽書『本佐録』の生成: 江戸の政道論書 (平凡社選書)感想
「百姓は財の余らぬやうに不足なきやうに治むること道なり」の一節で知られる『本佐録』。徳川家康の謀臣本多佐渡守正信の書ではないとしても、誰かが正信の名に仮託した「初期幕政の農民収奪方針書」と思っていたら、それもまた違うとか。書誌学や文献学の方法を駆使して「偽書」の生成過程に迫る考証は勉強になります。歴史を研究するにつけ、原典に当たりたいと思うことしきりです。なお、古い文章が頻出し難しい語句も多いのですが、訳は少ないため、まずはあまり細かい語句にはこだわらず、大意をつかむように読むのがよいと思います。
読了日:3月1日 著者:山本眞功

読書メーター
2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:294ページ
ナイス数:29ナイス

禁断の魔術 (文春文庫)禁断の魔術 (文春文庫)感想
(文庫版)本書は『禁断の魔術』所収の「猛射つ」を大幅に加筆・改稿したもの、ですが、『虚像の道化師』(文庫版)を読み終わってからすぐにこちらを読み始めたので、短編の切れ味と思える部分がかなり遅めに出てきて、冗長なのかなという感はありました。読み比べていないので、何とも言えませんが、短編の方を読んでからだとまた違った感想になるのでしょう。湯川先生の冴えは手がつけられない域に入っていますが、不親切さも強まっています。あとは、お姉さん、奔放すぎるでしょ。前作もそうですが、女性の書き方が変わったなあ、と。
読了日:2月15日 著者:東野圭吾
週刊ダイヤモンド 2016年 2/6 号 [雑誌] (儲かる農業)週刊ダイヤモンド 2016年 2/6 号 [雑誌] (儲かる農業)感想
脱サラしてコンビニ経営の計画はやめましたが、農業はどうでしょうか。サラリーマンとして、会社組織の維持のために、無駄と思われるような仕事もしなければならず、それなら自分自身のために働こう、と思うことも多々あるのですが、会社組織に守られている部分も少なくないですからね。会社の看板がなくなったらそれにともなった信用も失ってしまうのでしょう/野口悠紀雄先生の「超」整理日記にはいちいち頷かされるところが多いですね。日銀はサプライズやメンツにこだわって、物価上昇の政策自体が自己目的化しているように思います。
読了日:2月7日 著者:

読書メーター
日銀マイナス金利

住宅ローン金利が下がっても、ローンを組んでまで家を買うつもりはありません。ローンを組んで家を買っても、収入を維持できるかまったくわかりません。ただ、すでにローンを組んでいる人は、借り替えなどで金利が下がる可能性はあるでしょうね。

預金金利はとっくの前からゼロに近いようなものなので、いまさら下がっても直接の影響はありませんし、いまのところは個人の普通預金がマイナスになる(手数料が取られる)こともないでしょうから、静観するしかありません。

日銀にある銀行の当座預金は、0.1%の金利が付く部分、金利が付かない部分(0%)、マイナス金利の部分(現状は▲0.1%)とに分かれたわけですが、預金金利を下げる銀行があると(三井住友銀行は引き下げた)、その銀行からは預金が流出して、まだ預金金利を下げていない銀行に預金が流入することになります(あくまで理論的に、という話ですが)。

そうなると預金が流入した銀行の日銀当座預金残高が増えることになりますから、マイナス金利にかかる部分が出てくる(あるいは増える)ことになります。となれば、その銀行も預金金利を下げざるを得ませんから、遅かれ早かれ、どこの銀行も低い金利に張り付くのではないかと。

逆に預金金利を5%くらいにした方が景気がよくなるのでは、などという話も(かつては)耳にしましたが、円高が進行して輸出産業が打撃を受けると(国外に出て行ったはずなのに)、株価が下がって景気が悪くなる、のでしょうかね。

急激な(パニック的な)円高株安は、行き過ぎた部分については、相応のところに均衡しようとするのでしょうが、このあとはどうなるのでしょうか(運用する資産もありませんが)。日銀も次にどうするのかわかりませんが、行き詰まりを露呈しているような。日銀がどうかしたところでどうにもならないのでしょうが。


[8]  [9]  [10]  [11]  [12]  [13]  [14]  [15]  [16]  [17]  [18
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
最新のコメント
[10/03 Rakuna]
[10/03 セレス]
[09/25 Rakuna]
[09/25 セレス]
[08/22 Rakuna]
[08/22 セレス]
バーコード
アーカイブ
カウンター
Admin / Write
忍者ブログ [PR]