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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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2016年12月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:209ページ
ナイス数:31ナイス

御社の寿命 - あなたの将来は「目利き力」で決まる! (中公新書ラクレ)御社の寿命 - あなたの将来は「目利き力」で決まる! (中公新書ラクレ)感想
話は面白いですが、タイトルの「目利き力」とはあまり関係ない気も。経営者が会社の寿命(もちろん健康寿命)をどう伸ばすかよりは、具体的な倒産事例に即して銀行員が危ない会社を見抜く目を養うための本。学校の先生もそうですが銀行員も単なるサラリーマンになってしまって、中長期的な視点から企業を育てる視点がなくなってしまいました。経済自体も成熟しており、新たな挑戦を他でカバーすることができない、言い方を変えると失敗が許されない窮屈な社会になっているように思います。金融庁が事業性評価に基づく融資といっても空しく響きます。
読了日:12月17日 著者:帝国データバンク情報部

読書メーター
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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年は資格試験に向けてどうしようか、
家庭をどうしようか、仕事をどうしようか、
いくつか決めなければならないこともありますが、
心身ともに健康でいられればと思っています。
天災や事故もないおだやかな一年になればと。



2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1567ページ
ナイス数:43ナイス

逆説の世界史 2 一神教のタブーと民族差別逆説の世界史 2 一神教のタブーと民族差別感想
第2巻は一神教の代表であるユダヤ教、キリスト教、イスラム教を取り上げ。宗教や歴史の知識があっても一読で理解するのは難しいかも。キリスト教徒ではありませんが、宗教や歴史を記した書物としての聖書に興味があります。人類の3人に1人がキリスト教徒ですから、その考え方の基礎を知っておきたいとも思っています(そういう意味で、賛否両論あるものの、導入としての『ふしぎなキリスト教』は面白かった)。さて、オーソドックスな新共同訳の聖書のほかに、解説としてもう一冊あった方がいいと思うのですが、どれがいいのでしょうかね。
読了日:11月28日 著者:井沢元彦
スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
ポアロ(ポワロ)との出会いは西村京太郎の「名探偵シリーズ」やデヴィッド・スーシェ演じる『名探偵ポワロ』。読メで感想を見かけ初登場である本作品から挑戦。最後の『カーテン』までたどり着きたい。しかし片仮名の名前に大苦戦。Kindleでは登場人物の頁に指を挟むことができず。慣れるとさらりと読み終わったが、初っ端の作者の孫のネタバレに近い話には興を殺がれる。たまにかんに障る『IQ246』のかけあいは某英国探偵と医師よりはこのベルギー人探偵と大佐の関係に近い(織田裕二の話し方は熊倉一雄のポワロを意識?)
読了日:11月23日 著者:アガサクリスティー
逆説の世界史 1 古代エジプトと中華帝国の興廃逆説の世界史 1 古代エジプトと中華帝国の興廃感想
2014年初版。小学館のウェブサイトで配信された作品を単行本化にあたって大幅に加筆修正、再構成したものだが、『逆説の日本史』シリーズを22巻まで読んだ私からしてもくどい(サクサク読めるが)。グラッドストンは3回くらい出たか(それにしても売るものがないとアヘンを売って、抵抗されると戦争をふっかけた英国は非道い)。ピラミッドを作った古代エジプト文明の高度な技術が現代に残っていない理由には納得。主君への「忠」より親への「孝」を重視する儒教、朱子学(どちらも「宗教」)の毒はいまの韓国にも影響を及ぼしているようだ。
読了日:11月20日 著者:井沢元彦
新・リーダー論<br />大格差時代のインテリジェンス (文春新書)新・リーダー論
大格差時代のインテリジェンス (文春新書)
感想
安定の第3弾。佐藤氏の読書量・記憶力には驚くが、池上氏との対談になると毒気が薄れて嫌味なく読める。気になったフレーズ・テーマは、若手官僚の根拠なき全能感、サルコジ現象、英国EU離脱、(日本が)核を保有しても設置場所がない、社会のアトム化など。「リーダーが現れているのは、宗教があるか、あるいは「敵」のイメージがあるところ」「社会主義(実態はスターリン主義)という対抗軸を失った資本主義は、弱肉強食の原理を剥き出しにして、世界全体を席捲した。グローバリゼーションとか新自由主義とか呼ばれる現象である」
読了日:11月6日 著者:池上彰
国土が日本人の謎を解く国土が日本人の謎を解く感想
ネットや書評では高評価だが読む価値なし。期待外れ「なのである」。純粋に学問的見地から災害が国民性に与えた影響を検証するというよりは、右寄りの人に心地のいい文章を書いた感。だらだらと上から目線の説教じみた文章で読みづらい。中盤以降は自分の言いたいことに合った文献を並べているだけなのでオリジナリティにも乏しい。「公」ではなく「共」の発見は井沢元彦『逆説の日本史』シリーズにおける「和」、戦後の高度経済成長は野口悠紀雄『戦後経済史』、新自由主義批判は池上彰・佐藤優『新・リーダー論』あたりと比較すると興味深い。
読了日:11月4日 著者:大石久和

読書メーター
2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:321ページ
ナイス数:18ナイス

アルファルファ作戦 (中公文庫)アルファルファ作戦 (中公文庫)感想
78年初版。96年改版。16年改版2刷。40年近く前のSF短編集。表現に時代を感じさせる部分はあるものの、根本的な部分はいまも十分に通用します。老人、女性というテーマのほかに、70年代の戦争、冷戦や中東戦争の影を感じさせます。仕事が忙しい合間にもさらりと楽しく読めました。万人にはお薦めしませんが、気になった方はぜひ。早く電子書籍化してほしいですね。「近所迷惑」「旅」あたりは頭の中で時空が混乱。「慶安大変記」は表現ほどグロさを感じさせず(この滅茶苦茶が好き)。「懲戒の部屋」は怖い。女性怖い。
読了日:10月22日 著者:筒井康隆

読書メーター
2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:885ページ
ナイス数:41ナイス

戦後経済史戦後経済史感想
本書では「40年体制」と呼ぶが、戦争遂行のため国家の総力を戦争に振り向ける「国家総動員体制」、戦後も残り(いわゆる日本型社会主義)、高度成長を達成し石油ショックや円高も克服したが、やがてバブルに至って崩壊する。しかしいまだ40年体制の思考からは抜け出せず、アベノミクスも中身は戦後レジームへの回帰。本書にあるように、安倍首相の政治姿勢は保守主義ではなく社会主義(たしかに岸信介も「アカ」と評されていた)。「働かなくても豊かになる」のはおかしいが、「豊かになるには、まじめに働く必要がある」をいまどう実現するか。
読了日:9月24日 著者:野口悠紀雄
逆説の日本史 22 明治維新編: 西南戦争と大久保暗殺の謎逆説の日本史 22 明治維新編: 西南戦争と大久保暗殺の謎感想
四半世紀に及んだシリーズも近現代はここまで。大久保の損失は大きく、伊藤や山県といった小物が新国家建設を担わざるを得なくなりました。特に山県の陰険で徒党を組む性質は陸軍に受け継がれて、国を滅ぼしてしまったように感じます。本書にもあるように江藤はもっと評価されてよいでしょう。後半は補遺編。憲法九条の件は右も左も読んだ方がよいかと。私も安倍首相の憲法を蔑ろにするやり方には反対ですが、護憲派の「憲法があったから平和は守られた」も妄言だと思います。ここにも日本の歴史に横たわるケガレ忌避、言霊、怨霊信仰があります。
読了日:9月14日 著者:井沢元彦
週刊ダイヤモンド 2016年 9/3 号 [雑誌] (金融エリートの没落)週刊ダイヤモンド 2016年 9/3 号 [雑誌] (金融エリートの没落)感想
銀行自身もBSからPLへ。不良債権処理を一生懸命やったら企業を見る目、稼ぐ力がなくなった(とうの昔からなかった?)。カネ余りで不動産融資? 本業の貸出がもうからないなら「投資銀行」を目指す? どちらもいつか来た道? 信用コストが上がればどうなる? フィンテックとの付き合い方は? 旧態依然なのは銀行だけではないし、日銀も政府も変化に対応できていない。そこからの、「お客さまに喜んでいただく製品を作ること」積水化学、金融と不動産で稼ぐイオン、野口先生のマイナス金利撤廃でまた考えさせられます。
読了日:9月1日 著者:

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