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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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んー、また右側の表示が一部出ませんね。

幅を広げても出ませんし、どこか干渉しているのでしょうか。

あ、広告をブロックしていたせいですね。

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2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:802ページ
ナイス数:50ナイス

週刊ダイヤモンド 2016年 7/2 号 [雑誌] (確率・統計入門)週刊ダイヤモンド 2016年 7/2 号 [雑誌] (確率・統計入門)感想
微分は接線の傾き、積分は面積を求めているのですが、これが実生活にどう活かされているかを説明するのは難しい…。ベイズ統計の記事はわかりやすかったかな。「大人のための最先端理科」は毎回興味深く読んでいますが、今回の確率論は難しかった…。
読了日:6月30日 著者:
下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)感想
Kindle版。政治経済社会の閉塞感に対する一つの処方箋。経済的な豊かさの追求に行き詰まる(格差も大きい)なか、地方の、文化を中心に据えた精神的な豊かさが代わりとなるのでしょうか。中央主導が「効率的」だったのは過去の話です。市民が見えるところまで政治(特に財政を含めて)を持ってきて、市民が真に民主主義の担い手とならなければ、それぞれの地方での創意工夫も出てきません。それはとてもエネルギーを必要とすることですが、いつまでも無関心、無責任ではいずれそのツケを払わされることになるのではないでしょうか。
読了日:6月17日 著者:平田オリザ
週刊東洋経済 2016年6/18号 [雑誌](ビジネスマンの学び直し 日本史)週刊東洋経済 2016年6/18号 [雑誌](ビジネスマンの学び直し 日本史)感想
■ビジネスマンのための学び直し日本史:自国の歴史を知っておくのは当然ですが、ビジネスマンなら自社や取引先、自社と取引先の歴史についても認識しておきたいものです。■拝啓、安倍首相殿 今は「平成バブル前夜」です:同意。首相が伊勢志摩サミットでも持ち出した「リーマンショック前夜」は各国首脳の賛同を得られず、消費税増税先送りの口実にしようとする目論見は失敗しましたが、EUや中国、あるいは中東なのか、どこかが破裂、リーマン以来の金融危機が発生して、結果的に当たるかもしれません。瓢箪から駒ではありませんが、嘘ばかり。
読了日:6月17日 著者:
真田四代と信繁 (平凡社新書)真田四代と信繁 (平凡社新書)感想
現時点における真田本の決定版。大河ドラマの予習としてもおすすめです。これまで未見の史料も含めよく調べられています。真田氏の祖先に始まり、いままで曖昧、漠然として思考停止していた部分にも注目すべき見解が示されています。通史に対し疑問をなげかけている箇所もあり、興味深く読みました。家康の天下取りも含めて今後の研究にも注目していきたいと思います。真田の中心は忽然と現れた幸綱(幸隆)と表裏比興でも生き抜いた昌幸なんですよね。とはいえ、信繁(幸村)の一瞬の輝きはまばゆく、陰に隠れがちな信之の活躍も見過ごせません。
読了日:6月14日 著者:丸島和洋
捨てられる銀行 (講談社現代新書)捨てられる銀行 (講談社現代新書)感想
金融マンに限らず経済に関心があれば必読の書かと。金融検査マニュアルや信用保証協会が、銀行から顧客を見る目を奪ったことは確かで、金融行政にも責任がありますが(監督官庁でもある)、銀行が自分たちで考えなくなったのも事実でしょう。以前書いたように、リスクを取るべき銀行がリスクを取らなくなったら、誰が企業、産業を育てるのでしょうか。そもそもリスクの有無すら判断できない銀行員に存在価値はありません。ただ、思考停止しているのは銀行や金融庁だけではなく、経済の活性化を阻害している最大の元凶というのはやや酷に過ぎる感も。
読了日:6月1日 著者:橋本卓典

読書メーター
瓢箪から駒ではありませんが、
「リーマン前夜」になるのかもしれません。
為替でやられるときはこんなものです(いまはやっていません)

日付的にはもう昨日の話ですが。
朝方は残留派が優勢との話で安堵していたのですが、
お昼前には株価が400円くらい下がっていたと思いますが、
残留派が優勢だったはずではと目を疑っていると、
円ドル相場も99円台に突入。

実際にEUを離脱する手続きには相応の期間を要するでしょうが、
スコットランドはEU残留を希望していますから、
大英帝国自体が解体するかもしれませんね。

パニックで悲観的な予想が飛び交っていますから、
しばらくは状況を注視したいと思います。





『捨てられる銀行』
講談社現代新書、橋本卓典、800円+税

知人の銀行員から紹介されて購読。

四金融機関の事例はいいとこ取りというか、どこも表と裏があるのではないでしょうか。某所であった「提灯記事」との指摘もわからないではありません。

銀行の従来の役割は預金・融資・為替だったと思うのですが、いまではいずれも銀行がなければできないものではなくなっています。それでも最後に残ったメシのタネである融資も低金利競争でジリ貧です。貸出の残高は増えるものの金利低下で、トータルとしての金利収入は減少し続けています。

金融行政に翻弄された部分は大いにあって(監督官庁であり生殺与奪の権を握っている)、マネーがジャブジャブになっているのを放置してバブルを招いたのに、今度は不良債権処理を推し進めて引き当ての積めない金融機関には退場してもらう(半沢直樹の世界)、そして次は事業性評価やら何とやらで貸せという。ころころ変わる金融行政にも責任がありますが(森金融庁のこのスタンスもいつまで続くのか)、本業を見失った銀行は企業として、社会の公器として存在できないのではないでしょうか。

預金者から預かる預金を貸出先に融資する、預金者が取れないリスクを銀行が取って、貸出先の成長に資するのが銀行の本来的な役割ですが、そこには当然貸し倒れのリスクが存在します(その分が金利ということなのですが、正当な対価としての機能を果たすのが難しくなっている)。1万先に貸して1万先が元金と利息をきちんと返すなどということはないのですから、そこはリスクを判断して、金利をいくらいにするか決めなければなりません。リスクを取って融資をすべき銀行がリスクを取らなくなったら、誰が企業を育てるのでしょう。それ以前に、そもそもリスクの有無すら判断できない銀行員に存在価値はありません。

内外の事情により自分たちで考えなくなった銀行、目の前のお客さんを見ていないというのは致命的ですね。銀行員が来て、ただ「借りてください」と言われても困りますし、いざ貸してもそのあと何に使ったのか見ようともしません。これでは企業の成長に資するのかどうかもわからないでしょう。単にいくら貸した、投資信託をいくら売った(手数料をいくら稼いだ)の営業ノルマ達成しか考えていないのでしょう。

話を戻して、日本の経済が成長しない原因は銀行だけにあるのではないですから、いままで散々金融行政で振り回しておいて、地方創生だのなんだの言われて、それができないのは銀行のせいとされても困るでしょう。電機や自動車、建設会社などの不祥事を見ても、銀行だけでなく、日本の会社組織どこも同じです(特に大企業ほど腐る)。

2000年より前の話で、ゼミに信用保証協会の副理事?(夏の暑い時で、服(上着)を脱いだらえらくなりますと言ったおやじギャグはいまでも覚えている)が来て、信用保証協会の存在意義、必要性を説いていたことを思い出しますが、当時はわざわざ保証料を払ってなぜ借りないといけないのかと、その程度の認識でした。いまは借り手の方から「マル保でいいから(貸してくれ)」というのが現実なのでしょう。

金融検査マニュアルで、疑似資本としての性格を持っていた短コロ(手形借入などの短期コロガシ、短期継続融資)が条件緩和債権として断罪され、信用保証協会の長期借入に変わっていくと、常に元金返済が資金繰りにのしかかってきます。これは消費者がサラ金から借りるのと同じになってしまったのではないでしょうか。
2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:371ページ
ナイス数:16ナイス

歴史人別冊 大江戸 武士の暮らし大全 (ベストムックシリーズ・16)歴史人別冊 大江戸 武士の暮らし大全 (ベストムックシリーズ・16)感想
『歴史群像』は重いので、たまにコンビニでも買える歴史雑誌を。最近の傾向を見たいというのもありますが、中身は玉石混交ですかね。■金銀銅(貨幣)の比率、米も加えた現在の価値を手元に置いておきたかったというのもあります(ネット上にもあるのでしょうが、あまり信を置いていません。書籍ならいいというものでもありませんが)■「鬼平」長谷川平蔵も遠山の金さん(景元)も若い頃は放蕩三昧で、それゆえに庶民の事情に通じ、役人になっても活きたというのは興味深いですね(平蔵の屋敷跡地に数十年後、金さんが住んだというのもまた同じ)
読了日:5月27日 著者:
英傑の日本史 智謀真田軍団編 (角川文庫)英傑の日本史 智謀真田軍団編 (角川文庫)感想
大河絡み本。『逆説の日本史』ファンだが本書は期待ほどでは。推論でも蓋然性の高いものを積み重ねていけば説得力を生むが、戦国は当方も相応の知識、意見があるので納得できない部分あり。長篠を重臣の集団自殺と見る説はあるが、仮にそうだとしても幸隆の長男次男まで死ぬことはない。勝てると思ったからこそ連合軍に攻撃を継続したのであって、そこは巧みな野戦築城を行った信長の方が上手だったかと。躑躅ヶ崎館にも要害山城なる詰城あり。「軍師」的なものや「兵農分離」の連呼にはやや辟易。信玄が信長の天下取りを真似たというのは全く同意。
読了日:5月19日 著者:井沢元彦
歴史群像 2016年 06 月号 [雑誌]歴史群像 2016年 06 月号 [雑誌]感想
pick up■新連載2本■世界戦史 縦横無尽!:『戦国の陣形』も読んだが兵の運用の実態はよくわからないことばかり■図解 武器と甲冑:絵にするとよくわかる弓射騎兵。弓の名手鎮西八郎為朝を前に大庭景能の一瞬の判断■晋州城攻防戦:ところで「唐入り」が秀吉の耄碌でないとすると真意は…大河ではどう描くのか■再考薩長同盟:意外と知られていない。小松帯刀を再評価。龍馬は…■クリミア併合:ロシアだけが前世紀的なのか、世界が前世紀に回帰していくのか■海軍士官の結婚事情:現代に通じる部分とそうでない部分とが興味深い
読了日:5月15日 著者:

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