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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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20年くらい前かなあ、
インターネットが普及すると
水平的な民主主義を促進するかと思いきや、
いまや極端に偏った主張ばかりが目立つように。

民主主義が水平的かどうかもわかりませんが。
シンボリックなものがあって、その下での平等、
という方がわかりやすいのかもしれません。
(特定のものを意識しているが、
 指してはいないし、是非も論じない)

極端に偏った主張というのも、
声が大きければ目立つという話で、
大勢を占めているのではないのでしょうが、
影響を与えるという点では無視できませんし、
むしろそれを大勢の意見であるかのように
利用する為政者の害も看過できません。





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2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1342ページ
ナイス数:34ナイス

虚像の道化師 (文春文庫)虚像の道化師 (文春文庫)感想
2015年発刊の文庫版。短編7作。往復1時間の通勤車内で1日平均1作ペース。それにしても、新作が出るたび、こんなに犯罪、捜査に巻き込まれる「一般人」って(本人の自嘲もネタを通り越しつつある)/「偽装う(よそおう)」:傘のお礼。いつもとは少し違うラストですが、湯川先生はぶれてはおらず。「演技る(えんじる)」:冒頭の叙述トリック的なものには気付いたものの、決定的な発言への違和感はスルー…/トリックを見抜けるとは思っておらず(努力はします)、鮮やかな締め方には毎回唸らされますが、初期との微妙な変化も感じます。
読了日:1月22日 著者:東野圭吾
仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン感想
Amazonで注文しヤマトが宅配。三社の比較ではゆうパックが一番雑でAmazonの箱を玄関の郵便受けに突っ込まれたのには閉口。事前の配達時間指定もできず再配達の受付時間終了も早い。届ける気があるのかとつまらないCMを見るにつけ思う。さて、本書は昨年各所で見かけたので内容は大方知っていましたが、潜入労働ルポは衝撃的です。原発、出版、宅配、様々な業界を見ていますが、自分のところも含めて、ぎりぎりの人数、予算、時間で回している状況。いつからこんなに余裕のない組織になったのでしょうか。昨今の事故を見ても思います。
読了日:1月19日 著者:横田増生
戦国大名論 暴力と法と権力 (講談社選書メチエ)戦国大名論 暴力と法と権力 (講談社選書メチエ)感想
「『戦国大名とは何か』ではなく、何を戦国大名と規定することが、いかなる課題に応えるために有効なのか、(中略)本書の課題は、戦国期における権力の問題である」として、毛利や北条などにおける人(家中)・土地(領)の支配・被支配を見ながら、「暴力と法は対極にあるのではなく、切り離せないものである」ことを示す、権力論の視点から戦国時代を読み直した書。そもそも「戦国大名」は一義的に定義できるものではなく、専門用語と相まって本書の読みにくさにつながっているが、戦国時代の画一的なイメージを見直すべくチャレンジしたい一冊。
読了日:1月11日 著者:村井良介
歴史群像 2016年 02 月号 [雑誌]歴史群像 2016年 02 月号 [雑誌]感想
pickup■甲斐新府城:昨日大河で炎上■流星■戦艦『金剛』の生涯■真田信繁の大坂の陣:「用兵学から見た」と謳っていますが語を当てただけで内容はやや平凡■海賊提督ドレイク■張鼓峰事件:ノモンハン惨敗の前哨戦■サルフの戦い:ヌルハチ■御宿勘兵衛■三浦按針のはなし:まつわる話が興味深い■別冊付録は給糧艦『間宮』■珍しく誤字脱字散見の号(信長は淀の「伯父」だろうに)■一時は見かけた中東関係も含めた現代の記事がなかったなあ
読了日:1月11日 著者:
真田幸村と真田丸の真実 徳川家康が恐れた名将 (光文社新書)真田幸村と真田丸の真実 徳川家康が恐れた名将 (光文社新書)感想
大河絡み本。軍記物や講談に依拠した荒唐無稽な(失礼)幸村伝説を否定すると無味乾燥な話しか残らないのは当然で、特に目新しい主張もありません。文章も切り貼りしたような印象です。ドラマを見ながら「これは史実ではなく創作」などと言ったら興醒めで顰蹙を買うことでしょう。大河は昨年が散々だったので今年は外せないのでしょうが、視聴率で言えば三谷幸喜も前作『新選組!』はそうでもなかったのでどうでしょうか(堺雅人の山南敬助は印象に残っています)。とはいえ、ドラマで無味乾燥な話を見たいわけではないので脚本には興味津々です。
読了日:1月3日 著者:渡邊大門

読書メーター
甘利経済再生担当大臣の金銭授受疑惑

甘利大臣もしどろもどろの弁明(説明になっていない)
では、辞任もやむなしかな。
少し期待していたところもあっただけにがっかり。

辞任と引き換えにTPP成立みたいなことはせずに、
中身は審議してほしいものです。

タイミングよく(悪く?)疑惑が出てくるあたりは、
どこかの陰謀かと思ってしまいますが
(陰謀史観は採らない)、
そろそろ(中身の乏しかった)アベノミクスとやらも
目に見えて終焉の始まりでしょうか。

『仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』
横田増生、小学館、1,400円+税

本書はAmazonで注文しヤマトが宅配。佐川も含めた三社の比較では、ゆうパックが一番雑で、Amazonの箱を玄関の郵便受けに突っ込まれたのには閉口。事前の配達時間指定もできず、再配達の受付時間終了も早い。届ける気があるのかとつまらないCMを見るにつけ思います。

ヤマトも、できる配達員はこちらの在宅の時間を覚えていて、なるべく再配達しないように届けてくれたのですが、最近は配達員が変わったのか、不在届が多くなりました。サラリーマンは日中いませんからね。まあ、再配達はお互いのロスですから、会員登録をして先に時間指定をするようにしています。

さて、『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』『ユニクロ帝国の光と影』などで知られるジャーナリストの次の標的は宅配業界。本書は昨年各所で見かけたので内容は大方知っていましたが、潜入労働ルポは衝撃的です。夜中に仕分けしてくれる人々がいてくれるからこそ、翌日配送も可能になるのですが、過酷な作業です。

昨日も書いた通り、原発、出版、宅配、様々な業界を見ていますが、自分のところも含めて、ぎりぎりの人数、予算、時間で回している状況で、いつからこんなに余裕のない組織ばかりになったのでしょうか。昨今の事故を見ても思います。

一つ、売上を伸ばしても利益率が落ちればトータルの利益が下がることもあるのに、それでも売上至上主義からはなかなか抜け出せない組織、自分のところも含めて。「売上は何とか目標を達成したけど利益は」って、それではいつか組織は行き詰ります。売上ってメンツか?(たしかにそういう部分はあるが)

もう一つ、送料無料が続けば、配送業者が疲弊、縮小するのに(いずれはやっていけなくなる)、それでも送料無料をやめられないし、「天地無用」や「ワレモノ注意」に始まる「自分の荷物だけは大事にしてほしい」と意味不明のシールを貼る荷主(もっと馬鹿馬鹿しい実例は本書を参照)。

そして送料を払う顧客の方がバカなのか(そんなことはないのだが)。今日もAmazonでめぼしい本を探しながら自問自答する日々です。


2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:802ページ
ナイス数:32ナイス

ニッポンの書評 (光文社新書)ニッポンの書評 (光文社新書)感想
「自分が心の底から素晴らしいと思った本を、簡にして要を得た紹介と面白い読解によって、その本の存在をいまだ知らない読者へ手渡すことに書評の意味と意義がある」。書評の書き方というよりは書評「評」的。巻末対談も興味深く、文章を書いて削るのは私もよくやります。大澤聡氏の「昔は余裕があったから、不変の根幹がありつつ、余白の部分で実験的なことをしていた」はいまの組織を見るにつけ感じます。Amazonレビューについても触れられており、リテラシーと言えばそれまでですが、いまもあれを真に受ける人はどれだけいるのでしょうか。
読了日:12月28日 著者:豊崎由美
大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書)大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書)感想
必読。前著『新・戦争論』に続く二人の対談ですが、本当に伝えたいのは、10章、11章、それから「おわりに」なのではないでしょうか。極端に実学に偏っていく日本の教育。政治でも自分たちの欲するように世界を理解する態度としての「反知性主義」が罷り通っています。1章で池上さんが言われるように「私たちが歴史を学ぶのは、一言で言えば、今の自分の立ち位置を知るため」なのですが、上記のようなことが起こっていることを踏まえて、実践できるかでしょう。単に単語を覚えるのは「歴史を学ぶ」でも「歴史に学ぶ」でもありません。
読了日:12月13日 著者:池上彰,佐藤優
十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争感想
米国内にある中国高官の愛人村や米国留学していた習近平の娘への直撃は導入。中盤以降は中国共産党の主導権を巡るドキュメント。周近平政権がいかに誕生したか。その前段階である江沢民と胡錦濤の暗闘、習近平と李克強の国家主席レース、薄熙来、周永康のクーデター。そしてこれから。 それにしても、日中とも二世、三世が増えてきて、日本の政治家はどんどんひ弱になるのに、中国共産党は権力闘争に勝つ者だけが上に行くシステム(ただし周近平が強大になった後は?)。 本書中の尖閣国有化の際の外交対応を見ても日本政府の無能さがよくわかる。
読了日:12月2日 著者:峯村健司

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