兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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二階幹事長が動いて麻生財務相を追い落とそうとしているのでしょうが。
自民党としては財務省に罪をひっかぶせて、党と首相は護ろうとしているのでしょうが。
もとは安倍首相のおともだちへ融通をきかせたのが始まりですから、
「忖度」だとしても首相、そしてやはり党へのダメージは不可避というところでしょうか。
うそにうそを重ねたとすれば財務省の劣化も著しいのですが、
外務省の劣化もこれに劣りません。
米朝首脳会談実現となれば、イスラエルとPLOが握手したオスロ合意(1993年)に
匹敵するくらいのインパクトでしょうが、日本ははしごを外された格好で、
あわててトランプ大統領に泣きついてみても、手遅れかもしれません。
外務省もこのような展開を想定して手を打っておくべきでしょうが。
もしかしたら、アメリカのくびきから離れる機会が訪れたのかもしれません。
日米地位協定や安保条約は捨てられないのでしょうが。
ロシアと中国で皇帝が誕生し、日本でも上皇が誕生する、
瑞祥が出現するはず、中世に戻ったのか、
などというツイートも見かけたような気がしますが、
朝鮮半島が北主導の連邦制という形で統一されるとなると
(すでに南の大統領は北の傀儡といっていい状態ですが)、
これまたいつの時代以来かと思ったりして。
北朝鮮に手を出そうものなら、舎弟を守るべくトランプ大統領が
出てくるなんてことになるかもしれませんし、
北朝鮮と中国が疎遠になると、対ロシアを名目に、
北朝鮮にTHHADが配備されるなんてこともあったりして。
日本は自分の立ち位置を考えられるのか、
そもそも自分で考えられる地位につけるのか・・・、
自民党としては財務省に罪をひっかぶせて、党と首相は護ろうとしているのでしょうが。
もとは安倍首相のおともだちへ融通をきかせたのが始まりですから、
「忖度」だとしても首相、そしてやはり党へのダメージは不可避というところでしょうか。
うそにうそを重ねたとすれば財務省の劣化も著しいのですが、
外務省の劣化もこれに劣りません。
米朝首脳会談実現となれば、イスラエルとPLOが握手したオスロ合意(1993年)に
匹敵するくらいのインパクトでしょうが、日本ははしごを外された格好で、
あわててトランプ大統領に泣きついてみても、手遅れかもしれません。
外務省もこのような展開を想定して手を打っておくべきでしょうが。
もしかしたら、アメリカのくびきから離れる機会が訪れたのかもしれません。
日米地位協定や安保条約は捨てられないのでしょうが。
ロシアと中国で皇帝が誕生し、日本でも上皇が誕生する、
瑞祥が出現するはず、中世に戻ったのか、
などというツイートも見かけたような気がしますが、
朝鮮半島が北主導の連邦制という形で統一されるとなると
(すでに南の大統領は北の傀儡といっていい状態ですが)、
これまたいつの時代以来かと思ったりして。
北朝鮮に手を出そうものなら、舎弟を守るべくトランプ大統領が
出てくるなんてことになるかもしれませんし、
北朝鮮と中国が疎遠になると、対ロシアを名目に、
北朝鮮にTHHADが配備されるなんてこともあったりして。
日本は自分の立ち位置を考えられるのか、
そもそも自分で考えられる地位につけるのか・・・、
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グラブルはほぼ引退に成功。読書量も順調に増えています。
試験前の現実逃避かもしれませんが…。
2月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1561
ナイス数:111
「敏感すぎる自分」を好きになれる本の感想
何事にも敏感に反応しすぎてしまう「HSP(Highly Sensitive Person=非常に敏感な人々)」。私も光や音には敏感で、HSPのチェックリストにもほとんど当てはまってしまいました。具体的な対処法もたくさん書かれていますが、すでにある程度実践していることもあって、自分にはそれほど参考にならなかったかも。スピリチュアルというか、心の持ちようと言ってしまうとそれまでですが、敏感で生きづらさを感じている人、あるいは親や教師としてHSPの子どもに接する人への導入としてはいいのではないでしょうか。
読了日:02月28日 著者:長沼 睦雄
週刊東洋経済 2018年2月17日号 [雑誌](ゼネコン 絶頂の裏側/適温経済は終わるのか)の感想
経済を見る眼:「官邸主導」の歪みを正すには■第1特集はゼネコン絶頂の裏側。建設業界は大学の頃から栄枯盛衰を見てきましたが、いまの宴もいつまで続くのか■フォーカス政治:安倍首相の「明治レジーム」への警戒、歴史修正主義■BOOKS&TRENDS:更科功『絶滅の人類史』、マルク・レヴィンソン『例外時代 高度成長はいかに特殊であったのか』、小田健『ロシア近現代と国際関係』など■緊急特集「適温経済」は終わるのか。「適温経済」という言葉が聞かれるようになってからでは終焉も近い■平成経済の証言:宮澤喜一への痛烈な批判
読了日:02月25日 著者:
週刊ダイヤモンド 2018年 2/24 号 [雑誌]の感想
診療報酬改定。「7対1病床」は先日勉強したところ■特集1儲かる農業の第3弾。毎回買っていますが早く脱サラしたいので情報収集■「カラダご意見番」今年の花粉飛散量予想「日本気象協会vsウェザーニューズ」どちらが当たる?(今年は多そう)■「大人のための最先端理科」は生命科学。長寿遺伝子のエピゲノム調節。さっぱりわからず■「シャッターがなくなる日」新連載なので読んでみる■特集2公取委の逆襲。どこへ向かうのか■野口悠紀雄先生の超整理日記は平均値からの脱却。保険の例はわかりやすい■説教くさい文章の長い広告が増えた気が
読了日:02月20日 著者:
11人いる! (小学館文庫)の感想
1975年の雑誌連載とは驚き。しかもSF(+ミステリ要素)。さすがに40年もたつとセリフに少し違和感がありますか■『宇宙兄弟』でも見た閉鎖空間でのストレス耐性テスト。10人いるはずが「11人いる!」のですが、誰が11人目かを追及することはそれほど引っ張らず、反目や協調が描かれていきます■「続・11人いる!」の方が長くストーリーも込み入っています(登場人物が多く、絵柄のせいもあるのかややわかりづらい)■多くの方が書いているように、奔放なフロルはかわいい
読了日:02月17日 著者:萩尾 望都
「昭和」という国家 (NHKブックス)の感想
『この国のかたち』『「明治」という国家』と来てここで一区切り■巻末の田中彰氏の感想がよいまとめです■TV番組を基に編集されていますが、栗田博行氏の制作余話にもあるように「座談の名手」でもさすがに歯切れがよくありません。思索のきっかけとなったノモンハン事件を書きたかったけれども書けなかった■あるいは、「魔法の森」と書いていますが、明治の人々が創った近代国家を非常に短期間で潰してしまったのはなぜか、戦後四十年考えてもはっきりとわからない■個別の話を書く余白はありませんが、日比谷焼打事件が転換点との見方は同じ
読了日:02月13日 著者:司馬 遼太郎
漫画 君たちはどう生きるかの感想
家にあったので読んでみました。原作は1937年なので80年前、日中戦争勃発の年■本書はすでに100万部を超えたベストセラーになっており、読メでは「大人が買って感銘を受け、子どもにも読ませたい」との感想も目立ちます■言い回しや単語に古いものもあって、中学生くらいでは少し難しいかもしれませんが、細かいところは措いて、時代、年代を問わず普遍的なテーマを扱っているのでしょう■「自分で自分を決定する力をもっている」、自分で良い方向に努力できるということ■労働や進歩についての言及からは左っぽいにおいはします
読了日:02月04日 著者:吉野源三郎
「明治」という国家〔下〕 (NHKブックス)の感想
「明治憲法は上からの憲法だといいますが(中略)、下からの盛りあがりが、太政官政権を土俵ぎわまで押しつけてできあがったものというべき」であって、国会開設の勅諭(欽定憲法を定めることを含む)も自由民権運動の高まりがあってのものでした■第一章に「明治は、リアリズムの時代でした。それも、透きとおった、格調の高い精神でささえられたリアリズム」とありますが、リアリズムを失った昭和前期の日本は国を滅ぼすに至ります。そしてまた現代も国家だけでなく、会社組織をはじめ、至る所でリアリズムが失われ進むべき道を見失っているのでは
読了日:02月01日 著者:司馬 遼太郎
「明治」という国家〔上〕 (NHKブックス)の感想
上下巻一体となった電子書籍の愛蔵版を読了しましたが、感想は分けて書きます■司馬遼太郎の見方としては、江戸期の蓄積もあっての明治の開花、しかし明治末期には変質して昭和に至って国を滅ぼしてしまう、というのがあるのでしょう■小栗上野介(忠順)の再評価、それから勝海舟。勝はクセがありますしホラも吹きますが幕末を語るには外せません。福沢諭吉と木村摂津守(喜毅)はともに咸臨丸で渡米しましたが、身分も年齢も上である木村が福沢の識見を認めて「先生」と呼んで敬った話は何か微笑ましいものを感じます■西郷についてはコメントで
読了日:02月01日 著者:司馬 遼太郎
読書メーター
試験前の現実逃避かもしれませんが…。
2月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1561
ナイス数:111

何事にも敏感に反応しすぎてしまう「HSP(Highly Sensitive Person=非常に敏感な人々)」。私も光や音には敏感で、HSPのチェックリストにもほとんど当てはまってしまいました。具体的な対処法もたくさん書かれていますが、すでにある程度実践していることもあって、自分にはそれほど参考にならなかったかも。スピリチュアルというか、心の持ちようと言ってしまうとそれまでですが、敏感で生きづらさを感じている人、あるいは親や教師としてHSPの子どもに接する人への導入としてはいいのではないでしょうか。
読了日:02月28日 著者:長沼 睦雄
](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/511pdQHPGsL._SL75_.jpg)
経済を見る眼:「官邸主導」の歪みを正すには■第1特集はゼネコン絶頂の裏側。建設業界は大学の頃から栄枯盛衰を見てきましたが、いまの宴もいつまで続くのか■フォーカス政治:安倍首相の「明治レジーム」への警戒、歴史修正主義■BOOKS&TRENDS:更科功『絶滅の人類史』、マルク・レヴィンソン『例外時代 高度成長はいかに特殊であったのか』、小田健『ロシア近現代と国際関係』など■緊急特集「適温経済」は終わるのか。「適温経済」という言葉が聞かれるようになってからでは終焉も近い■平成経済の証言:宮澤喜一への痛烈な批判
読了日:02月25日 著者:
![週刊ダイヤモンド 2018年 2/24 号 [雑誌]](https://img.bookmeter.com/book_image/SL75/0/0.png)
診療報酬改定。「7対1病床」は先日勉強したところ■特集1儲かる農業の第3弾。毎回買っていますが早く脱サラしたいので情報収集■「カラダご意見番」今年の花粉飛散量予想「日本気象協会vsウェザーニューズ」どちらが当たる?(今年は多そう)■「大人のための最先端理科」は生命科学。長寿遺伝子のエピゲノム調節。さっぱりわからず■「シャッターがなくなる日」新連載なので読んでみる■特集2公取委の逆襲。どこへ向かうのか■野口悠紀雄先生の超整理日記は平均値からの脱却。保険の例はわかりやすい■説教くさい文章の長い広告が増えた気が
読了日:02月20日 著者:

1975年の雑誌連載とは驚き。しかもSF(+ミステリ要素)。さすがに40年もたつとセリフに少し違和感がありますか■『宇宙兄弟』でも見た閉鎖空間でのストレス耐性テスト。10人いるはずが「11人いる!」のですが、誰が11人目かを追及することはそれほど引っ張らず、反目や協調が描かれていきます■「続・11人いる!」の方が長くストーリーも込み入っています(登場人物が多く、絵柄のせいもあるのかややわかりづらい)■多くの方が書いているように、奔放なフロルはかわいい
読了日:02月17日 著者:萩尾 望都

『この国のかたち』『「明治」という国家』と来てここで一区切り■巻末の田中彰氏の感想がよいまとめです■TV番組を基に編集されていますが、栗田博行氏の制作余話にもあるように「座談の名手」でもさすがに歯切れがよくありません。思索のきっかけとなったノモンハン事件を書きたかったけれども書けなかった■あるいは、「魔法の森」と書いていますが、明治の人々が創った近代国家を非常に短期間で潰してしまったのはなぜか、戦後四十年考えてもはっきりとわからない■個別の話を書く余白はありませんが、日比谷焼打事件が転換点との見方は同じ
読了日:02月13日 著者:司馬 遼太郎

家にあったので読んでみました。原作は1937年なので80年前、日中戦争勃発の年■本書はすでに100万部を超えたベストセラーになっており、読メでは「大人が買って感銘を受け、子どもにも読ませたい」との感想も目立ちます■言い回しや単語に古いものもあって、中学生くらいでは少し難しいかもしれませんが、細かいところは措いて、時代、年代を問わず普遍的なテーマを扱っているのでしょう■「自分で自分を決定する力をもっている」、自分で良い方向に努力できるということ■労働や進歩についての言及からは左っぽいにおいはします
読了日:02月04日 著者:吉野源三郎

「明治憲法は上からの憲法だといいますが(中略)、下からの盛りあがりが、太政官政権を土俵ぎわまで押しつけてできあがったものというべき」であって、国会開設の勅諭(欽定憲法を定めることを含む)も自由民権運動の高まりがあってのものでした■第一章に「明治は、リアリズムの時代でした。それも、透きとおった、格調の高い精神でささえられたリアリズム」とありますが、リアリズムを失った昭和前期の日本は国を滅ぼすに至ります。そしてまた現代も国家だけでなく、会社組織をはじめ、至る所でリアリズムが失われ進むべき道を見失っているのでは
読了日:02月01日 著者:司馬 遼太郎

上下巻一体となった電子書籍の愛蔵版を読了しましたが、感想は分けて書きます■司馬遼太郎の見方としては、江戸期の蓄積もあっての明治の開花、しかし明治末期には変質して昭和に至って国を滅ぼしてしまう、というのがあるのでしょう■小栗上野介(忠順)の再評価、それから勝海舟。勝はクセがありますしホラも吹きますが幕末を語るには外せません。福沢諭吉と木村摂津守(喜毅)はともに咸臨丸で渡米しましたが、身分も年齢も上である木村が福沢の識見を認めて「先生」と呼んで敬った話は何か微笑ましいものを感じます■西郷についてはコメントで
読了日:02月01日 著者:司馬 遼太郎
読書メーター
原大地くんは嫌味のない好青年ですね。
髙梨沙羅選手は今季W杯では勝てなかっただけに、
銅メダルを獲ったのは見事でした。
女子団体パシュートは日本人好みのストーリーでしたね。
個人のタイムではオランダに及ばないものの、集団では負けない、
一糸乱れぬ隊列で空気抵抗を減らして体力を温存するなど、
リレーのバトン受け渡しを思わせます。
カーリングはここからまた次へ向けてスタートですかね、
男子も女子も。
盛り上がったというのに帰国会見がお葬式だったのはなぜ?
(未見)
髙梨沙羅選手は今季W杯では勝てなかっただけに、
銅メダルを獲ったのは見事でした。
女子団体パシュートは日本人好みのストーリーでしたね。
個人のタイムではオランダに及ばないものの、集団では負けない、
一糸乱れぬ隊列で空気抵抗を減らして体力を温存するなど、
リレーのバトン受け渡しを思わせます。
カーリングはここからまた次へ向けてスタートですかね、
男子も女子も。
盛り上がったというのに帰国会見がお葬式だったのはなぜ?
(未見)
職場でのプレゼンスの低下
韜晦しているからいいのだけど
韜晦しているからいいのだけど
1月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1301
ナイス数:114
サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア)の感想
東京創元社が主催する「ミステリーズ!新人賞」を受賞した表題作を含む5編の短編集。作者紹介に「軽妙な語り口と緻密な構成が光る」とあるとおり、とぼけた会話の後ろに昆虫や植物に対する深い造詣がうかがえ、視覚や聴覚、嗅覚など五感を研ぎ澄ませながら読み進めましたが、最後の最後で反転して謎が解き明かされるのがクセになります。個人的には手探りで読み始めた表題作が好きですが、印象的なのは『火事と標本』かな。
読了日:01月29日 著者:櫻田 智也
『ふしぎなキリスト教』と対話するの感想
2年ほどかけて読了。新約以降でも2000年以上あるキリスト教の宗教だけに留まらない歴史や哲学、知の蓄積はノン・クリスチャンにも得るものがあります。神と人の「契約」の意味するところ、神義論(全知全能の神が創造したのに世界はどうして不完全なのか、悲劇が起こるのか)、贖罪論(キリストが死んだらなぜ人類の罪が贖われるのか、whyではなくhow)のほか、プロテスタンティズムと資本主義の関係についても丁寧に解説しています(マックス・ヴェーバーに無批判でないのは印象的)。司馬遼太郎『「明治」という国家』にもつながる話。
読了日:01月21日 著者:来住英俊
「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)の感想
これは良いガイド本。先に『この国のかたち』を読んでおくことを強くお勧めします(六巻あるが読みやすい)。本書では歴史文学を大きく三つに分け、史実に近い順から史伝文学、歴史小説、時代小説としています。司馬作品はほとんどが歴史小説ですが、『坂の上の雲』は史伝文学に近いとします。史伝とは虚構を極力排し考証を交えた伝記ですが、司馬作品も「あくまでも文学であって、歴史そのものではない」のですから、司馬作品を「事実と違う」と批判する人たちはそもそも筋が違うのです(それだけ影響力が大きいことの裏返しではありますが)
読了日:01月09日 著者:磯田 道史
日本は本当に戦争する国になるのか? (SB新書)の感想
15年12月初版第1版、16年1月第3刷。個人的には安保法制整備は必要(これは安全保障論議)、集団的自衛権は違憲(これは憲法論議)の立場ですが、安保法案成立に至る安倍政権の対応は、内閣法制局長官を替えて憲法解釈を変えたり、存立危機事態の代表例にあり得ない話(日本人母子を乗せた米艦防護、ホルムズ海峡の機雷封鎖)を出したり、必要なことなら正々堂々やればいいのに、姑息な部分が目立ちました。それ以前の話として、日本国憲法の上に日米安保条約があり、日本は米国の言いなりであって、これは現代における治外法権でしょう。
読了日:01月08日 著者:池上 彰
この国のかたち〈6〉 (文春文庫)の感想
最後の1頁だけ残していましたが本日読了。終わってしまいました。「歴史のなかの海軍」にあるように海軍を創った山本権兵衛はもっと評価されてよいのでは(これも一周して司馬遼太郎から出たものでしょうか)。軍縮を進めた浜口雄幸が狙撃されたところまでで絶筆(誰か続きを書いてもらえませんか)。あとは随想集が続きます。「言語についての感想」は興味深い。たしかに誰かが先頭に立って書き、それが読まれないと型としての文章はなかなかできてこないのでしょう。
読了日:01月04日 著者:司馬 遼太郎
読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1301
ナイス数:114

東京創元社が主催する「ミステリーズ!新人賞」を受賞した表題作を含む5編の短編集。作者紹介に「軽妙な語り口と緻密な構成が光る」とあるとおり、とぼけた会話の後ろに昆虫や植物に対する深い造詣がうかがえ、視覚や聴覚、嗅覚など五感を研ぎ澄ませながら読み進めましたが、最後の最後で反転して謎が解き明かされるのがクセになります。個人的には手探りで読み始めた表題作が好きですが、印象的なのは『火事と標本』かな。
読了日:01月29日 著者:櫻田 智也

2年ほどかけて読了。新約以降でも2000年以上あるキリスト教の宗教だけに留まらない歴史や哲学、知の蓄積はノン・クリスチャンにも得るものがあります。神と人の「契約」の意味するところ、神義論(全知全能の神が創造したのに世界はどうして不完全なのか、悲劇が起こるのか)、贖罪論(キリストが死んだらなぜ人類の罪が贖われるのか、whyではなくhow)のほか、プロテスタンティズムと資本主義の関係についても丁寧に解説しています(マックス・ヴェーバーに無批判でないのは印象的)。司馬遼太郎『「明治」という国家』にもつながる話。
読了日:01月21日 著者:来住英俊

これは良いガイド本。先に『この国のかたち』を読んでおくことを強くお勧めします(六巻あるが読みやすい)。本書では歴史文学を大きく三つに分け、史実に近い順から史伝文学、歴史小説、時代小説としています。司馬作品はほとんどが歴史小説ですが、『坂の上の雲』は史伝文学に近いとします。史伝とは虚構を極力排し考証を交えた伝記ですが、司馬作品も「あくまでも文学であって、歴史そのものではない」のですから、司馬作品を「事実と違う」と批判する人たちはそもそも筋が違うのです(それだけ影響力が大きいことの裏返しではありますが)
読了日:01月09日 著者:磯田 道史

15年12月初版第1版、16年1月第3刷。個人的には安保法制整備は必要(これは安全保障論議)、集団的自衛権は違憲(これは憲法論議)の立場ですが、安保法案成立に至る安倍政権の対応は、内閣法制局長官を替えて憲法解釈を変えたり、存立危機事態の代表例にあり得ない話(日本人母子を乗せた米艦防護、ホルムズ海峡の機雷封鎖)を出したり、必要なことなら正々堂々やればいいのに、姑息な部分が目立ちました。それ以前の話として、日本国憲法の上に日米安保条約があり、日本は米国の言いなりであって、これは現代における治外法権でしょう。
読了日:01月08日 著者:池上 彰

最後の1頁だけ残していましたが本日読了。終わってしまいました。「歴史のなかの海軍」にあるように海軍を創った山本権兵衛はもっと評価されてよいのでは(これも一周して司馬遼太郎から出たものでしょうか)。軍縮を進めた浜口雄幸が狙撃されたところまでで絶筆(誰か続きを書いてもらえませんか)。あとは随想集が続きます。「言語についての感想」は興味深い。たしかに誰かが先頭に立って書き、それが読まれないと型としての文章はなかなかできてこないのでしょう。
読了日:01月04日 著者:司馬 遼太郎
読書メーター