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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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12月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:953
ナイス数:97

素顔の西郷隆盛 (新潮新書)素顔の西郷隆盛 (新潮新書)感想
18年。大河で時代考証を担当した一人でもあり復習も兼ねて。読みやすいが通説との比較も少なくあっさり■「後代の神格化と英雄視を離れて」といっても、通読したところでは改めて不世出の英雄と評価したくなる。世間には破壊はしたが創造はしなかったという批判もあるが正しくない■西南戦争は死に場所を探していてそれを得たのだろう■「面倒くさい男であったのは確か」とあるのは首肯■弟吉二郎の絶賛はともかく、従道の評価は低い。慶喜や勝へも手厳しいが、人を得なかった幕府は批判しても勝個人を非難されては勝の立場がなかろう。
読了日:12月31日 著者:磯田 道史

徳政令――中世の法と慣習 (岩波新書)徳政令――中世の法と慣習 (岩波新書)感想
83年第1刷、16年第4刷■徳政令と言えば「永仁の徳政令」が有名だが、それ自体の顛末には少し触れるだけで、中世の法や慣習、人々の意識を見ながら、永仁の徳政令が出るまでの経緯や背景、後世への影響を考察■永仁の徳政令は、御家人の借金を棒引きにしたが、新たに借入ができなくなって逆に困窮、その不満が鎌倉倒幕の一因になった「悪法」との理解は正しくない、と既に指摘されているのだが、学校で習ったのはこの正しくない理解だったように思う。室町時代にも「徳政」は出てくるが、そもそもなぜ「徳政」と呼ばれたのか。
読了日:12月29日 著者:笠松 宏至

源氏物語 (まんがで読破)源氏物語 (まんがで読破)感想
さすがに解説込みで200頁では端折りすぎだがやむなし。1000年も読み継がれてきた物語がこんなものではなかろうと、原典や源氏物語をベースにした小説を読みたくなってしまうのが本書の効用。光源氏が中心すぎて、周りの女性の心中はほとんど描かれず、和歌すら出てこない。それにしても光源氏の人生は自業自得か(「因果応報」というべき)。いくらこの時代でも下半身に理性がなさすぎだし……。薫と匂宮に二人に愛されて悩み、入水する浮舟が印象に残った。
読了日:12月16日 著者:紫式部,バラエティアートワークス

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器であるなぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である感想
2016年電子版。中心は仕事を終わらせるための時間術の紹介だが、それにはまず「締め切りは絶対に守るもの」、納期に間に合わせるという意識から。うちの組織も致命的に弱い■あとはこの手の本は、自分はこういう制約があるからできないではなく、このへんは自分でもやれるかなと実践していく方が生産的■プロトタイプを作れとあるが、私も文章のドラフト、叩き台を高速で作って上まで回してしまう。長期の仕事は縦に切って、細分化して潰していくなど、すでに実践していることも多い。
読了日:12月16日 著者:中島聡

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