忍者ブログ
兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』
横田増生、小学館、1,400円+税

本書はAmazonで注文しヤマトが宅配。佐川も含めた三社の比較では、ゆうパックが一番雑で、Amazonの箱を玄関の郵便受けに突っ込まれたのには閉口。事前の配達時間指定もできず、再配達の受付時間終了も早い。届ける気があるのかとつまらないCMを見るにつけ思います。

ヤマトも、できる配達員はこちらの在宅の時間を覚えていて、なるべく再配達しないように届けてくれたのですが、最近は配達員が変わったのか、不在届が多くなりました。サラリーマンは日中いませんからね。まあ、再配達はお互いのロスですから、会員登録をして先に時間指定をするようにしています。

さて、『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』『ユニクロ帝国の光と影』などで知られるジャーナリストの次の標的は宅配業界。本書は昨年各所で見かけたので内容は大方知っていましたが、潜入労働ルポは衝撃的です。夜中に仕分けしてくれる人々がいてくれるからこそ、翌日配送も可能になるのですが、過酷な作業です。

昨日も書いた通り、原発、出版、宅配、様々な業界を見ていますが、自分のところも含めて、ぎりぎりの人数、予算、時間で回している状況で、いつからこんなに余裕のない組織ばかりになったのでしょうか。昨今の事故を見ても思います。

一つ、売上を伸ばしても利益率が落ちればトータルの利益が下がることもあるのに、それでも売上至上主義からはなかなか抜け出せない組織、自分のところも含めて。「売上は何とか目標を達成したけど利益は」って、それではいつか組織は行き詰ります。売上ってメンツか?(たしかにそういう部分はあるが)

もう一つ、送料無料が続けば、配送業者が疲弊、縮小するのに(いずれはやっていけなくなる)、それでも送料無料をやめられないし、「天地無用」や「ワレモノ注意」に始まる「自分の荷物だけは大事にしてほしい」と意味不明のシールを貼る荷主(もっと馬鹿馬鹿しい実例は本書を参照)。

そして送料を払う顧客の方がバカなのか(そんなことはないのだが)。今日もAmazonでめぼしい本を探しながら自問自答する日々です。


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[2086]  [2085]  [2084]  [2083]  [2082]  [2081]  [2080]  [2079]  [2078]  [2077]  [2076
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
最新のコメント
[10/03 Rakuna]
[10/03 セレス]
[09/25 Rakuna]
[09/25 セレス]
[08/22 Rakuna]
[08/22 セレス]
バーコード
アーカイブ
カウンター
Admin / Write
忍者ブログ [PR]