兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:518ページ
ナイス数:37ナイス
院政とは何だったか (PHP新書)の感想
読メ感想から。目からウロコ。第一章で学生時代からの誤った荘園観を払拭(「私的大土地所有」ではない)。第二章の「権門体制論」はややとっつきにくいかもしれないが、時代背景を踏まえた議論の流れを把握することは有益であり、第三章以降の理解を助ける。読み進めていくうちに、ずっと疑問に思っていた、なぜ天皇家が続いてきたか(武士によって打倒されなかったか)についても一つの答えが出たような気がする。最後に本郷和人の批判をしているが同意(テレビの小咄は面白いが)。中世の始まりは鎌倉幕府の成立よりもさかのぼる、院政期だろう。
読了日:2月26日 著者:岡野友彦
日本会議の研究 (扶桑社新書)の感想
出版差し止め直前にKindle版を購入。労作。資料収集や取材、集会への参加など地道な作業から自説を導く手法には頭が下がる。詳細は読んでもらうとして、読後に気になったのはこの集団がこれから何をどうしていこうとするのか具体的な動きが見えないこと。改憲して「緊急事態条項」や「家族保護条項」を盛り込むだけではなかろう。また、周辺から稲田防衛相のような無能な人物が出てくることにも危機感を覚える。2016年の参院選後、衆参で改憲勢力が3分の2を超えたにもかかわらず、以前に比べ改憲の動きが表に出てこないのもなぜだろう。
読了日:2月19日 著者:菅野完
読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:518ページ
ナイス数:37ナイス

読メ感想から。目からウロコ。第一章で学生時代からの誤った荘園観を払拭(「私的大土地所有」ではない)。第二章の「権門体制論」はややとっつきにくいかもしれないが、時代背景を踏まえた議論の流れを把握することは有益であり、第三章以降の理解を助ける。読み進めていくうちに、ずっと疑問に思っていた、なぜ天皇家が続いてきたか(武士によって打倒されなかったか)についても一つの答えが出たような気がする。最後に本郷和人の批判をしているが同意(テレビの小咄は面白いが)。中世の始まりは鎌倉幕府の成立よりもさかのぼる、院政期だろう。
読了日:2月26日 著者:岡野友彦

出版差し止め直前にKindle版を購入。労作。資料収集や取材、集会への参加など地道な作業から自説を導く手法には頭が下がる。詳細は読んでもらうとして、読後に気になったのはこの集団がこれから何をどうしていこうとするのか具体的な動きが見えないこと。改憲して「緊急事態条項」や「家族保護条項」を盛り込むだけではなかろう。また、周辺から稲田防衛相のような無能な人物が出てくることにも危機感を覚える。2016年の参院選後、衆参で改憲勢力が3分の2を超えたにもかかわらず、以前に比べ改憲の動きが表に出てこないのもなぜだろう。
読了日:2月19日 著者:菅野完
読書メーター
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2017年1月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:208ページ
ナイス数:23ナイス
ビジネスエリートの新論語 (文春新書)の感想
昭和30年、産経新聞記者であった当時32歳の司馬遼太郎が本名の福田定一で刊行した書籍を基に復刊。60年以上前だけにカタカナの頻出、左派へのシンパシー、女性蔑視などに違和感はあるが、後の小説などと同様、切れ味鋭い文章でサラリーマンを励ます本書には現代に通じる部分も多い。「二人の老サラリーマン」は自らに照らして大いに勇気づけられた。「(会)社というものは自分の才能を表現するための陣狩りの場」と思えば毎日の会社勤めの苦しさもいくらか紛れるだろう。教師も警官もみなサラリーマンになって小さくまとまってしまった。
読了日:1月27日 著者:司馬遼太郎
読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:208ページ
ナイス数:23ナイス

昭和30年、産経新聞記者であった当時32歳の司馬遼太郎が本名の福田定一で刊行した書籍を基に復刊。60年以上前だけにカタカナの頻出、左派へのシンパシー、女性蔑視などに違和感はあるが、後の小説などと同様、切れ味鋭い文章でサラリーマンを励ます本書には現代に通じる部分も多い。「二人の老サラリーマン」は自らに照らして大いに勇気づけられた。「(会)社というものは自分の才能を表現するための陣狩りの場」と思えば毎日の会社勤めの苦しさもいくらか紛れるだろう。教師も警官もみなサラリーマンになって小さくまとまってしまった。
読了日:1月27日 著者:司馬遼太郎
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大相撲初場所・千秋楽
稀勢の里は白鵬に一気に土俵際まで押し込まれましたが、
若干余裕があったというところでしょうか。
白鵬以外の横綱が休場、大関豪栄道にも不戦勝で、
優勝は優勝ですが、綱取りには物足りないようにも思います。
昨年、連続して綱取りに挑戦して果たせなかった成績も
加味してのことでしょうが、審判部が前のめりかと。
思えば、去年の初場所で琴奨菊が初優勝して、
戦国時代に突入した大相撲ですが、
その琴奨菊は二場所連続負け越しで大関陥落と
明暗を分けた格好です。
琴奨菊には来場所がんばってほしいところです。
白鵬は右肘の状態が気になりますが、
まだまだできるでしょうから、
ほかの二横綱とともにまだまだ盛り上げてほしいと思います。
稀勢の里は白鵬に一気に土俵際まで押し込まれましたが、
若干余裕があったというところでしょうか。
白鵬以外の横綱が休場、大関豪栄道にも不戦勝で、
優勝は優勝ですが、綱取りには物足りないようにも思います。
昨年、連続して綱取りに挑戦して果たせなかった成績も
加味してのことでしょうが、審判部が前のめりかと。
思えば、去年の初場所で琴奨菊が初優勝して、
戦国時代に突入した大相撲ですが、
その琴奨菊は二場所連続負け越しで大関陥落と
明暗を分けた格好です。
琴奨菊には来場所がんばってほしいところです。
白鵬は右肘の状態が気になりますが、
まだまだできるでしょうから、
ほかの二横綱とともにまだまだ盛り上げてほしいと思います。
2016年12月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:209ページ
ナイス数:31ナイス
御社の寿命 - あなたの将来は「目利き力」で決まる! (中公新書ラクレ)の感想
話は面白いですが、タイトルの「目利き力」とはあまり関係ない気も。経営者が会社の寿命(もちろん健康寿命)をどう伸ばすかよりは、具体的な倒産事例に即して銀行員が危ない会社を見抜く目を養うための本。学校の先生もそうですが銀行員も単なるサラリーマンになってしまって、中長期的な視点から企業を育てる視点がなくなってしまいました。経済自体も成熟しており、新たな挑戦を他でカバーすることができない、言い方を変えると失敗が許されない窮屈な社会になっているように思います。金融庁が事業性評価に基づく融資といっても空しく響きます。
読了日:12月17日 著者:帝国データバンク情報部
読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:209ページ
ナイス数:31ナイス

話は面白いですが、タイトルの「目利き力」とはあまり関係ない気も。経営者が会社の寿命(もちろん健康寿命)をどう伸ばすかよりは、具体的な倒産事例に即して銀行員が危ない会社を見抜く目を養うための本。学校の先生もそうですが銀行員も単なるサラリーマンになってしまって、中長期的な視点から企業を育てる視点がなくなってしまいました。経済自体も成熟しており、新たな挑戦を他でカバーすることができない、言い方を変えると失敗が許されない窮屈な社会になっているように思います。金融庁が事業性評価に基づく融資といっても空しく響きます。
読了日:12月17日 著者:帝国データバンク情報部
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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年は資格試験に向けてどうしようか、
家庭をどうしようか、仕事をどうしようか、
いくつか決めなければならないこともありますが、
心身ともに健康でいられればと思っています。
天災や事故もないおだやかな一年になればと。
今年もよろしくお願いします。
今年は資格試験に向けてどうしようか、
家庭をどうしようか、仕事をどうしようか、
いくつか決めなければならないこともありますが、
心身ともに健康でいられればと思っています。
天災や事故もないおだやかな一年になればと。