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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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いきなり誤審騒ぎで始まったW杯ですが、
そもそも「誤審」という表現自体がおかしいと思います。

前提として、クロアチアに対する「判官びいき」があります。
逆の結果であれば、ここまでの騒ぎにはならなかったと思います。

クロアチアの監督にしても、
「誤審」だと言わなければ選手(あるいは自分)を
守れないというのがありますからね。

「たられば」の話はさておき。

野球の審判(アンパイア)とサッカーの審判(レフェリー、レフリー)は
同じではないという、そこからの話はしませんが、
サッカーの審判はジャッジをするのはもちろん、
試合をコントロールする、あるいはメイクする務めも担います。

白黒はっきりしているところをジャッジするのは当然として、
グレーなところに白黒つけるのも審判の務めです。

サッカーに限らず、きわどいプレーというのはあります。
相手をつかんだり引っ張ったり、
ボールにタックルするつもりが脚に入ったりすることはあります。

意図的かどうかはともかく、
ファールに相当するようなプレー(この表現自体が象徴している)を
全部止めていたら(ファールとしていたら)ゲームとして成り立ちません。

時に流すことも必要です。
そして、ファール(あるいはファールに相当するプレー)が続いて、
審判が注意を促していても、やまない場合は、
カードを出すことになるのです。

そこ(今回はPKになったファール)だけを見てもわからないわけで、
そこに行くまでのゲームの流れというのがあります。
(そこだけを見て、「あの程度のプレーでファールと取られると、
今後のプレーに影響を与える」というのもずれている)

今回のファールはたしかにクロアチアの選手が、
ブラジルの選手をつかんでいますが、
このプレーだけを見て、ファールとジャッジするかどうかは
微妙なところです。流して、プレーを続行することもありえます。

白を黒と判断したのであれば「誤審」ですが、
グレーをどう判断するかは審判の務めです。
倒れた方がうまかったという言い方もありますが、
そこまでのゲームの流れを踏まえて、
毅然として笛を吹いた西村主審は務めを果たしたと思います。

西村主審を責めるのではなくFIFA(あるいはIFAB)
を批判するべき、というのも違うと思いますね。

試合になったら、主審が裁くべき話で、
それを「どういうプレーなら流す」とか「流さない」とか、
FIFAが主審に決め事としておく話ではないんですよね。
それなら、主審は要らないわけで、
ビデオ判定でもなんでもすればいいわけです
(微妙なゴールなどでビデオ判定することまでは否定しない)

西村主審も素人ではないのですから、
どうジャッジするかというのは委ねられているんです。
取るか取らないかは審判の判断です。

それにしても、ネイマールの1点目は素晴らしかったですね。
あの距離からゴール右隅に吸い込まれるようなシュートを打たれては、
どうしようもありません。

3点目のオスカルもあのドリブルから
そのままつま先でシュートを打つというのは
・・・いやー、W杯は世界のハイレベルなプレーが
まとめて見られるので楽しみです。
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