兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1567ページ
ナイス数:43ナイス
逆説の世界史 2 一神教のタブーと民族差別の感想
第2巻は一神教の代表であるユダヤ教、キリスト教、イスラム教を取り上げ。宗教や歴史の知識があっても一読で理解するのは難しいかも。キリスト教徒ではありませんが、宗教や歴史を記した書物としての聖書に興味があります。人類の3人に1人がキリスト教徒ですから、その考え方の基礎を知っておきたいとも思っています(そういう意味で、賛否両論あるものの、導入としての『ふしぎなキリスト教』は面白かった)。さて、オーソドックスな新共同訳の聖書のほかに、解説としてもう一冊あった方がいいと思うのですが、どれがいいのでしょうかね。
読了日:11月28日 著者:井沢元彦
スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の感想
ポアロ(ポワロ)との出会いは西村京太郎の「名探偵シリーズ」やデヴィッド・スーシェ演じる『名探偵ポワロ』。読メで感想を見かけ初登場である本作品から挑戦。最後の『カーテン』までたどり着きたい。しかし片仮名の名前に大苦戦。Kindleでは登場人物の頁に指を挟むことができず。慣れるとさらりと読み終わったが、初っ端の作者の孫のネタバレに近い話には興を殺がれる。たまにかんに障る『IQ246』のかけあいは某英国探偵と医師よりはこのベルギー人探偵と大佐の関係に近い(織田裕二の話し方は熊倉一雄のポワロを意識?)
読了日:11月23日 著者:アガサクリスティー
逆説の世界史 1 古代エジプトと中華帝国の興廃の感想
2014年初版。小学館のウェブサイトで配信された作品を単行本化にあたって大幅に加筆修正、再構成したものだが、『逆説の日本史』シリーズを22巻まで読んだ私からしてもくどい(サクサク読めるが)。グラッドストンは3回くらい出たか(それにしても売るものがないとアヘンを売って、抵抗されると戦争をふっかけた英国は非道い)。ピラミッドを作った古代エジプト文明の高度な技術が現代に残っていない理由には納得。主君への「忠」より親への「孝」を重視する儒教、朱子学(どちらも「宗教」)の毒はいまの韓国にも影響を及ぼしているようだ。
読了日:11月20日 著者:井沢元彦
新・リーダー論
大格差時代のインテリジェンス (文春新書)の感想
安定の第3弾。佐藤氏の読書量・記憶力には驚くが、池上氏との対談になると毒気が薄れて嫌味なく読める。気になったフレーズ・テーマは、若手官僚の根拠なき全能感、サルコジ現象、英国EU離脱、(日本が)核を保有しても設置場所がない、社会のアトム化など。「リーダーが現れているのは、宗教があるか、あるいは「敵」のイメージがあるところ」「社会主義(実態はスターリン主義)という対抗軸を失った資本主義は、弱肉強食の原理を剥き出しにして、世界全体を席捲した。グローバリゼーションとか新自由主義とか呼ばれる現象である」
読了日:11月6日 著者:池上彰
国土が日本人の謎を解くの感想
ネットや書評では高評価だが読む価値なし。期待外れ「なのである」。純粋に学問的見地から災害が国民性に与えた影響を検証するというよりは、右寄りの人に心地のいい文章を書いた感。だらだらと上から目線の説教じみた文章で読みづらい。中盤以降は自分の言いたいことに合った文献を並べているだけなのでオリジナリティにも乏しい。「公」ではなく「共」の発見は井沢元彦『逆説の日本史』シリーズにおける「和」、戦後の高度経済成長は野口悠紀雄『戦後経済史』、新自由主義批判は池上彰・佐藤優『新・リーダー論』あたりと比較すると興味深い。
読了日:11月4日 著者:大石久和
読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1567ページ
ナイス数:43ナイス

第2巻は一神教の代表であるユダヤ教、キリスト教、イスラム教を取り上げ。宗教や歴史の知識があっても一読で理解するのは難しいかも。キリスト教徒ではありませんが、宗教や歴史を記した書物としての聖書に興味があります。人類の3人に1人がキリスト教徒ですから、その考え方の基礎を知っておきたいとも思っています(そういう意味で、賛否両論あるものの、導入としての『ふしぎなキリスト教』は面白かった)。さて、オーソドックスな新共同訳の聖書のほかに、解説としてもう一冊あった方がいいと思うのですが、どれがいいのでしょうかね。
読了日:11月28日 著者:井沢元彦

ポアロ(ポワロ)との出会いは西村京太郎の「名探偵シリーズ」やデヴィッド・スーシェ演じる『名探偵ポワロ』。読メで感想を見かけ初登場である本作品から挑戦。最後の『カーテン』までたどり着きたい。しかし片仮名の名前に大苦戦。Kindleでは登場人物の頁に指を挟むことができず。慣れるとさらりと読み終わったが、初っ端の作者の孫のネタバレに近い話には興を殺がれる。たまにかんに障る『IQ246』のかけあいは某英国探偵と医師よりはこのベルギー人探偵と大佐の関係に近い(織田裕二の話し方は熊倉一雄のポワロを意識?)
読了日:11月23日 著者:アガサクリスティー

2014年初版。小学館のウェブサイトで配信された作品を単行本化にあたって大幅に加筆修正、再構成したものだが、『逆説の日本史』シリーズを22巻まで読んだ私からしてもくどい(サクサク読めるが)。グラッドストンは3回くらい出たか(それにしても売るものがないとアヘンを売って、抵抗されると戦争をふっかけた英国は非道い)。ピラミッドを作った古代エジプト文明の高度な技術が現代に残っていない理由には納得。主君への「忠」より親への「孝」を重視する儒教、朱子学(どちらも「宗教」)の毒はいまの韓国にも影響を及ぼしているようだ。
読了日:11月20日 著者:井沢元彦

大格差時代のインテリジェンス (文春新書)の感想
安定の第3弾。佐藤氏の読書量・記憶力には驚くが、池上氏との対談になると毒気が薄れて嫌味なく読める。気になったフレーズ・テーマは、若手官僚の根拠なき全能感、サルコジ現象、英国EU離脱、(日本が)核を保有しても設置場所がない、社会のアトム化など。「リーダーが現れているのは、宗教があるか、あるいは「敵」のイメージがあるところ」「社会主義(実態はスターリン主義)という対抗軸を失った資本主義は、弱肉強食の原理を剥き出しにして、世界全体を席捲した。グローバリゼーションとか新自由主義とか呼ばれる現象である」
読了日:11月6日 著者:池上彰

ネットや書評では高評価だが読む価値なし。期待外れ「なのである」。純粋に学問的見地から災害が国民性に与えた影響を検証するというよりは、右寄りの人に心地のいい文章を書いた感。だらだらと上から目線の説教じみた文章で読みづらい。中盤以降は自分の言いたいことに合った文献を並べているだけなのでオリジナリティにも乏しい。「公」ではなく「共」の発見は井沢元彦『逆説の日本史』シリーズにおける「和」、戦後の高度経済成長は野口悠紀雄『戦後経済史』、新自由主義批判は池上彰・佐藤優『新・リーダー論』あたりと比較すると興味深い。
読了日:11月4日 著者:大石久和
読書メーター
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