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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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7月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:1967
ナイス数:123

透明なゆりかご(1) (KC KISS)透明なゆりかご(1) (KC KISS)感想
NHKのドラマがよかったので原作へ。Kindleで1巻が無料。ドラマは瀬戸康史演じる先生がかっこよすぎ(落ち着いた態度がよい)。医療もの、人の生き死ににかかる話は『ブラック・ジャック』の昔から弱いのだが、電車内で読みながら泣きそうに。ドラマを見るまで人工妊娠中絶を「アウス」と呼ぶことを知らなかったが、「人だったもの」を集めて入れるビンがタイトルの元。描写はグロくないが未成年での妊娠、近親姦、不倫の子……など、やや苦手なテーマ。妊娠や出産は女性のものと思いがちな男性にこそ読んでほしいし、ドラマも見てほしい。
読了日:07月30日 著者:沖田 ×華

初期室町幕府研究の最前線 ここまでわかった南北朝期の幕府体制 (歴史新書y)初期室町幕府研究の最前線 ここまでわかった南北朝期の幕府体制 (歴史新書y)感想
『観応の擾乱』の亀田俊和編、『応仁の乱』呉座勇一ら13名の政治・軍事・外交・文化・宗教など多岐にわたる論稿。専門的かつ断片的な内容なので、ある程度この時代の知識がある方が望ましいが、丁寧な説明もあり関心のある分野から目を通すのもよい。新書で13名が執筆していることもあり、分量的に消化不良の部分もあるし、高・上杉一族の章など他と比べて内容が劣る部分もある。戦前(南朝正統史観)戦後(佐藤進一)の研究から90年代前後の新説(網野善彦、今谷明ら)を経て、現在はそれらの再検討の段階。ここからまた議論していけばよい。
読了日:07月29日 著者:日本史史料研究会監修、亀田俊和編

週刊ダイヤモンド 2018年 7/28 号 [雑誌] (さらば旧型金融エリート メガバンク 地銀 信金 信組)週刊ダイヤモンド 2018年 7/28 号 [雑誌] (さらば旧型金融エリート メガバンク 地銀 信金 信組)感想
構造不況業種となった金融。ストック(貸出)で稼げなくなったらフロー(手数料)という選択は業種として正しいのか。結局ストック収入があるから変化が遅い■最先端理科:理解できなくても面白い■オンライン発:毎回陳腐な内容■校條浩:上からの物言いが鼻につく■木下斉:小説の用語解説は納得■コンビニオーナーやらなくてよかった■本当は高い原発のコスト。しかし太陽光とて災害に遭えば放置の現実■野口先生の書くことはもっともだがさすがにJR東海の遅延への愚痴っぽい■宏池会・岸田の軟弱ぶり(安倍の禅譲を期待するやいやらしい顔に)
読了日:07月28日 

サイタ×サイタ (講談社ノベルス)サイタ×サイタ (講談社ノベルス)感想
14年、第一刷。ほぼ4年積読、先月から読み出してようやく読了。森博嗣はS&M、Vシリーズはハマったが(そして『四季』シリーズで吃驚する)、G、Xシリーズはどうも合わない上に途中で刊行が空いてしまって離脱(Wシリーズも未見)。過去の著作に「加害者も正確に動機を認識できていない」的な記述があったと思うが、私も動機重視ではないものの、(特にGシリーズ以降は)動機もトリックも話の流れにもついていけない。ただ、久しぶりに読んでかつての楽しさを少し思い出したので、G、Xシリーズの残りも読んでみようかと。
読了日:07月23日 著者:森 博嗣

歴史群像 2018年 08 月号 [雑誌]歴史群像 2018年 08 月号 [雑誌]感想
通巻150号おめでとうございます。92年の創刊からすべて持っています。それまで関ヶ原や信長、三国志などテーマ別のムック本での「歴史群像」はありましたが、隔月(一時季刊)で古今東西の歴史記事が読めるのが楽しみでした。「歴史街道」や「歴史読本」よりも読んでいました。読者プレゼントに応募して新刊本2冊をいただいたのもいい思い出です■字体が変わって読みづらくなった■特集はドイツ陸軍。プロイセンからドイツ帝国、ワイマール共和国を経てヒトラーへ■幕末諜報戦

読了日:07月14日 

歴史群像 2018年 06 月号 [雑誌]歴史群像 2018年 06 月号 [雑誌]感想
拾い読み■ノルマンディ航空戦:上陸作戦の上空で繰り広げられた独空軍の奮闘■島津斉彬:稀代のリアリストが存命であれば「(討幕の偽勅を)始点として現代にまで続く隠然とした不信感」はなかったのかも■山崎合戦:何日も降り続く雨が止む前に鉄砲が得意な光秀を攻撃したのは秀吉の慧眼か■中近東諸国と第二次大戦:いまなお紛争の種となる第一次大戦における英国の三枚舌外交■龍馬と西郷:薩長同盟の保証裏書の写真は見ておきたい■新刊紹介:『応仁の乱』呉座勇一氏の『陰謀の日本中世史』■インタビュー:戦艦『武蔵』気象兵が語る沈没の瞬間
読了日:07月14日 

大東建託の内幕 〝アパート経営商法〟の闇を追う大東建託の内幕 〝アパート経営商法〟の闇を追う感想
田んぼの真ん中に大東のアパート。住宅街のそこかしこにも大東のアパート。独特のデザインなのでなおさら目に付く。誰が住むのかと思うが建築自体が自己目的化■契約のためには手段を選ばない社員のモラル崩壊。パワハラ、自殺、殺人未遂まで■一括借り上げ(サブリース)による家賃保証は最初の金額が保証されるわけではない。大東からの減額請求を拒否すればノウハウのないオーナーが自分で管理するしかない■国の税制も問題。アパートの総量規制が必要との主張には首肯■中井貴一もマルチまがいの健康食品のCMやら、もう少し仕事を選ぶべきでは
読了日:07月07日 著者:三宅 勝久

邪悪の家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)邪悪の家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
1932年。ポアロ長編6作目。原題『Peril at End House』のこの訳は微妙■2011年出版のKindle版で読み始めたが真崎義博氏の翻訳ではポアロとヘイスティングズの口調、会話が変わってしまっている■本作の謎解きにかかる序盤からの違和感は終盤まで続き、ところどころにヒントも隠されているのだが、ミスリードさせられてしまう。クリスティーに「まんまとだまされた!」と気持ちよさすら覚える読後感■翻訳の違和感はさておき、「ポアロ」らしさ、「ヘイスティングズ」らしさが出ており安心して読める一冊。
読了日:07月06日 著者:アガサ・クリスティー

週刊ダイヤモンド 2018年 7/7 号 [雑誌] (ニッポンの中国人 全解明)週刊ダイヤモンド 2018年 7/7 号 [雑誌] (ニッポンの中国人 全解明)感想
■GWに上野の国立科学博物館で特別展「人体」を観てきましたが、アインシュタインの脳の切片もありましたね。そのアインシュタインの脳ですが、解剖した人物が遺族の承諾がないまま持ち去っていたとは!■野口先生の「超」整理日記は抽象的ながら深い話でした。フロンティアがなくなったから(宇宙にはほとんど進めていない)、閉塞感が強まっているというのもわからないではない。
読了日:07月03日 

読書メーター

7月は歴史、ミステリ、経済、医療と幅広く読みました。かつてない酷暑の7月を越えて8月へ。9月から忙しくなるので8月は仕込みの期間です。みなさんも健康には気を付けましょう。御嶽海のようによく寝てよく食べる、です。

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