兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1342ページ
ナイス数:34ナイス
虚像の道化師 (文春文庫)の感想
2015年発刊の文庫版。短編7作。往復1時間の通勤車内で1日平均1作ペース。それにしても、新作が出るたび、こんなに犯罪、捜査に巻き込まれる「一般人」って(本人の自嘲もネタを通り越しつつある)/「偽装う(よそおう)」:傘のお礼。いつもとは少し違うラストですが、湯川先生はぶれてはおらず。「演技る(えんじる)」:冒頭の叙述トリック的なものには気付いたものの、決定的な発言への違和感はスルー…/トリックを見抜けるとは思っておらず(努力はします)、鮮やかな締め方には毎回唸らされますが、初期との微妙な変化も感じます。
読了日:1月22日 著者:東野圭吾
仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾンの感想
Amazonで注文しヤマトが宅配。三社の比較ではゆうパックが一番雑でAmazonの箱を玄関の郵便受けに突っ込まれたのには閉口。事前の配達時間指定もできず再配達の受付時間終了も早い。届ける気があるのかとつまらないCMを見るにつけ思う。さて、本書は昨年各所で見かけたので内容は大方知っていましたが、潜入労働ルポは衝撃的です。原発、出版、宅配、様々な業界を見ていますが、自分のところも含めて、ぎりぎりの人数、予算、時間で回している状況。いつからこんなに余裕のない組織になったのでしょうか。昨今の事故を見ても思います。
読了日:1月19日 著者:横田増生
戦国大名論 暴力と法と権力 (講談社選書メチエ)の感想
「『戦国大名とは何か』ではなく、何を戦国大名と規定することが、いかなる課題に応えるために有効なのか、(中略)本書の課題は、戦国期における権力の問題である」として、毛利や北条などにおける人(家中)・土地(領)の支配・被支配を見ながら、「暴力と法は対極にあるのではなく、切り離せないものである」ことを示す、権力論の視点から戦国時代を読み直した書。そもそも「戦国大名」は一義的に定義できるものではなく、専門用語と相まって本書の読みにくさにつながっているが、戦国時代の画一的なイメージを見直すべくチャレンジしたい一冊。
読了日:1月11日 著者:村井良介
歴史群像 2016年 02 月号 [雑誌]の感想
pickup■甲斐新府城:昨日大河で炎上■流星■戦艦『金剛』の生涯■真田信繁の大坂の陣:「用兵学から見た」と謳っていますが語を当てただけで内容はやや平凡■海賊提督ドレイク■張鼓峰事件:ノモンハン惨敗の前哨戦■サルフの戦い:ヌルハチ■御宿勘兵衛■三浦按針のはなし:まつわる話が興味深い■別冊付録は給糧艦『間宮』■珍しく誤字脱字散見の号(信長は淀の「伯父」だろうに)■一時は見かけた中東関係も含めた現代の記事がなかったなあ
読了日:1月11日 著者:
真田幸村と真田丸の真実 徳川家康が恐れた名将 (光文社新書)の感想
大河絡み本。軍記物や講談に依拠した荒唐無稽な(失礼)幸村伝説を否定すると無味乾燥な話しか残らないのは当然で、特に目新しい主張もありません。文章も切り貼りしたような印象です。ドラマを見ながら「これは史実ではなく創作」などと言ったら興醒めで顰蹙を買うことでしょう。大河は昨年が散々だったので今年は外せないのでしょうが、視聴率で言えば三谷幸喜も前作『新選組!』はそうでもなかったのでどうでしょうか(堺雅人の山南敬助は印象に残っています)。とはいえ、ドラマで無味乾燥な話を見たいわけではないので脚本には興味津々です。
読了日:1月3日 著者:渡邊大門
読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1342ページ
ナイス数:34ナイス

2015年発刊の文庫版。短編7作。往復1時間の通勤車内で1日平均1作ペース。それにしても、新作が出るたび、こんなに犯罪、捜査に巻き込まれる「一般人」って(本人の自嘲もネタを通り越しつつある)/「偽装う(よそおう)」:傘のお礼。いつもとは少し違うラストですが、湯川先生はぶれてはおらず。「演技る(えんじる)」:冒頭の叙述トリック的なものには気付いたものの、決定的な発言への違和感はスルー…/トリックを見抜けるとは思っておらず(努力はします)、鮮やかな締め方には毎回唸らされますが、初期との微妙な変化も感じます。
読了日:1月22日 著者:東野圭吾

Amazonで注文しヤマトが宅配。三社の比較ではゆうパックが一番雑でAmazonの箱を玄関の郵便受けに突っ込まれたのには閉口。事前の配達時間指定もできず再配達の受付時間終了も早い。届ける気があるのかとつまらないCMを見るにつけ思う。さて、本書は昨年各所で見かけたので内容は大方知っていましたが、潜入労働ルポは衝撃的です。原発、出版、宅配、様々な業界を見ていますが、自分のところも含めて、ぎりぎりの人数、予算、時間で回している状況。いつからこんなに余裕のない組織になったのでしょうか。昨今の事故を見ても思います。
読了日:1月19日 著者:横田増生

「『戦国大名とは何か』ではなく、何を戦国大名と規定することが、いかなる課題に応えるために有効なのか、(中略)本書の課題は、戦国期における権力の問題である」として、毛利や北条などにおける人(家中)・土地(領)の支配・被支配を見ながら、「暴力と法は対極にあるのではなく、切り離せないものである」ことを示す、権力論の視点から戦国時代を読み直した書。そもそも「戦国大名」は一義的に定義できるものではなく、専門用語と相まって本書の読みにくさにつながっているが、戦国時代の画一的なイメージを見直すべくチャレンジしたい一冊。
読了日:1月11日 著者:村井良介
![歴史群像 2016年 02 月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51pfbnLRbGL._SX100_.jpg)
pickup■甲斐新府城:昨日大河で炎上■流星■戦艦『金剛』の生涯■真田信繁の大坂の陣:「用兵学から見た」と謳っていますが語を当てただけで内容はやや平凡■海賊提督ドレイク■張鼓峰事件:ノモンハン惨敗の前哨戦■サルフの戦い:ヌルハチ■御宿勘兵衛■三浦按針のはなし:まつわる話が興味深い■別冊付録は給糧艦『間宮』■珍しく誤字脱字散見の号(信長は淀の「伯父」だろうに)■一時は見かけた中東関係も含めた現代の記事がなかったなあ
読了日:1月11日 著者:

大河絡み本。軍記物や講談に依拠した荒唐無稽な(失礼)幸村伝説を否定すると無味乾燥な話しか残らないのは当然で、特に目新しい主張もありません。文章も切り貼りしたような印象です。ドラマを見ながら「これは史実ではなく創作」などと言ったら興醒めで顰蹙を買うことでしょう。大河は昨年が散々だったので今年は外せないのでしょうが、視聴率で言えば三谷幸喜も前作『新選組!』はそうでもなかったのでどうでしょうか(堺雅人の山南敬助は印象に残っています)。とはいえ、ドラマで無味乾燥な話を見たいわけではないので脚本には興味津々です。
読了日:1月3日 著者:渡邊大門
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