忍者ブログ
兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

案件というのは、例えば、このお取引先に、

これだけの商品を納めたい、とかそういう話のことです。

金額が大きくなると、支店で勝手に契約はできないので、

支店では契約したいと思ったら、本部に決裁を仰ぐわけです。


さて、月末に近い月曜日だというのに、

ほとんど組成もしていない案件を持ち込んでくるとは…。

仕事なので、「迷惑だな」とは思いませんが、

「やれやれ」といったところです。


追加の資料を取り受けして、案件を組成し直してください

(もっと資料を揃えて、それを分析して、判断してください)、

と、いったん差し戻しましたが、どこまでわかっていることやら…。


ダメです、できません、と言ってしまうのは簡単ですが、

私たちの仕事は、どうやったらできるかを考える仕事でもあるので。

(もちろん、最初からダメ、というのもありますが)

ダメならダメで、どうしてダメか、どうすればできるのかを

具体的に説明しなければ、支店もお取引先も納得しません。


私自身、支店にいた時から、案件を組成するのは好きだったので、

本部に来ても、自分で案件組成してしまう(そういう考え方をしてしまう)のですが。

半分、答えを教えているようなものかもしれませんね。

そこは、ある程度、自分の中で、できるという確信があってのことです。


おそらく、それは「センス」というものに近くて、

うまく説明できませんが、

棋士が指し手を読むのに、先の手を完全に読むのではなく、

こちらの方がよさそう(悪くなさそう)、というのを判断するのに似ているかもしれません。


しかし、どうして店によってこうもレベルに差があるのか…。

とはいえ、これはいい案件ですね、やりましょう、

といった案件はほとんど見たことがないですね。

(簡単ではない先を見ているので仕方のないところではありますが)


あなた、自分だったら(自分の財布で)、うちの商品買いますか?

そこまで突き詰めていますか?

会社のお金だからって、判断が甘くなったらいかんのよ。


先に商品を納めて、代金が後払いだったら、その間、リスクがありますよね。

『半沢直樹』じゃありませんが、5億の商品を納めて、逃げられたら、

5億の損失を被るわけですよ(銀行が5億貸すのと同じようなもの)

それを取り返すのに、どれだけの商品を売らなきゃならないか?

単純に利益が10%だとしたら、10倍、50億売らないと、

5億の損失は取り戻せないわけですよ。


そこのリスクを大丈夫、と言えるだけの判断ができますか?

その判断ができるだけの資料を集めて、分析ができていますか?
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[1430]  [1429]  [1428]  [1427]  [1426]  [1425]  [1424]  [1423]  [1422]  [1421]  [1420
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
最新のコメント
[10/03 Rakuna]
[10/03 セレス]
[09/25 Rakuna]
[09/25 セレス]
[08/22 Rakuna]
[08/22 セレス]
バーコード
アーカイブ
カウンター
Admin / Write
忍者ブログ [PR]