兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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土地がキーワード
御館の乱から、上杉景勝の集権化の試み、秀吉の改易から、家康の関東移封を通じての集権化、徳川幕府の改易政策などを見てきましたが、共通するのは土地の支配をどうするかということなんですよね。代々の土地から家臣を切り離す(在地性を断つ)というのは困難なことです。直轄地を増やすことは大名の権力強化につながりますが、戦争で領地を増やしても家臣に恩賞として配分すれば、大名の取り分は減ります。
江戸時代には大名は「鉢植え」のようだと言われましたが(植木鉢から抜いて他の鉢に移し替えることができる)、土地は幕府から与えられるもの、認められるものという意識が根付くには長い時間がかかりました。
さて、そうは言っても、一般の人々は何百年も先祖代々の土地を守ってきました。たとえ引っ越したとしてもルーツというものもあります。私自身は転勤族ですし、父親も本州から北海道に来た人なので、生まれ育ったところにはあまりこだわりはないのですが、本州の実家から「誰も農業をやらないから土地を手放そうか」という話が出てくると、「手放さないでほしいなあ」と抵抗があります。
今回の震災で、地震や津波、原発事故に遭っても土地を離れたがらない人が少なくない、という話を聞くと、日本人の土地に対する強いこだわりを感じます。
御館の乱から、上杉景勝の集権化の試み、秀吉の改易から、家康の関東移封を通じての集権化、徳川幕府の改易政策などを見てきましたが、共通するのは土地の支配をどうするかということなんですよね。代々の土地から家臣を切り離す(在地性を断つ)というのは困難なことです。直轄地を増やすことは大名の権力強化につながりますが、戦争で領地を増やしても家臣に恩賞として配分すれば、大名の取り分は減ります。
江戸時代には大名は「鉢植え」のようだと言われましたが(植木鉢から抜いて他の鉢に移し替えることができる)、土地は幕府から与えられるもの、認められるものという意識が根付くには長い時間がかかりました。
さて、そうは言っても、一般の人々は何百年も先祖代々の土地を守ってきました。たとえ引っ越したとしてもルーツというものもあります。私自身は転勤族ですし、父親も本州から北海道に来た人なので、生まれ育ったところにはあまりこだわりはないのですが、本州の実家から「誰も農業をやらないから土地を手放そうか」という話が出てくると、「手放さないでほしいなあ」と抵抗があります。
今回の震災で、地震や津波、原発事故に遭っても土地を離れたがらない人が少なくない、という話を聞くと、日本人の土地に対する強いこだわりを感じます。
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