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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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高槻少女殺害事件に覚える違和感

■監視社会
監視カメラに常時撮影されているのが当たり前の社会になっていますが、十年、十五年くらい前まではそうではなくて、思い出すと、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』でも監視カメラの導入に批判的なシーンがあったかと。

本件でも、先日のタイの爆弾テロでも、監視カメラが犯人逮捕の有力な手掛かりを提供することには異存がないでしょうから、監視カメラに対するアレルギーは薄まっているのでしょう。

撮影されていることすら意識しなくなったのかもしれませんが、それは撮影する方にとっては望ましいことなのかもしれません。

■殺人の罪
日本の場合は、「永山基準」というものがあって、通常は一人殺しても死刑になることはありません(四人以上殺しても死刑にならないこともありますし、一人殺しても死刑になることはあります。特に最近は後者の判決が出てきています)。

同じく、日本の場合は、更生を重視していますから、たとえ無期刑になったとしても、仮釈放されることがあります。個人的には死刑廃止論者ではありませんが、こういう事件があると、いわゆる「終身刑」というか、仮釈放のない無期刑や百年を超えるような有期刑があってもいいのではないかと思わざるを得ません。

今回の被疑者は前科があるようですから、二人を殺したとなれば、死刑になる可能性は高いと思いますが、それで罪が償えるわけでもありませんし、遺族や周囲の方々の悲しみが癒えることもないでしょう。

■どこまで報道すべきか(苦手な人はスルーで)
ツイッターでも書きましたが、粘着テープが云々、切り傷が云々という報道は必要なのでしょうか(それ自体ではなく、それらがどういう状態であったかという情報)。

どんな些細な情報でも犯人逮捕の手掛かりになれば、というのはわからないではないですが、これらは違うような気がします。

遺体のむごい状況、要は犯行の詳細(を想像させるもの)をそこまで伝える必要があるのでしょうか。他に伝播しているとまでは言いませんが、見聞きせざるを得ない以上は情報が入ってきますから、それには耐えがたいものがあります。

■その他
そもそも、深夜に中学生二人が街中をほっつき歩くような状況を許しているような親はどうしているのかと思いますが、親が子に関心を持たなかったら誰が関心を持つのでしょうか。

また、ありきたりの話ですが、「社会」が悪いということはなくて、構成しているのは人ですからね。

「(大人は)反省しなければなりません」などと言っている人も意味がわかりません。


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