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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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昨日の「歴史秘話ヒストリア」は

(前半は)鈴木貫太郎でした。

以前に書いていましたね。

http://naraku.or-hell.com/Entry/464/


阿南陸相については、批判する立場を知らないで

昨日の番組を見てしまうと、

陸軍の暴走を抑えようとしたところは評価できる人物?

みたいな印象を持ってしまいそうです。


たしかに、阿南が降伏反対で、鈴木内閣を潰そうと思えば、

陸軍大臣を辞めれば済む話です。

当時は「軍部大臣現役武官制」でしたから、

降伏反対の陸軍が代わりの大臣を出さなければ、内閣を維持できないわけです。

(「現役」でなければ、予備役や退役した軍人でもいいのですが)

鈴木内閣が総辞職すれば、

次の組閣は降伏に反対する陸軍大臣を持ってこなければなりません。

そうなると、終戦工作はさらに遠のくことになります。

(いまとは組閣の仕組みが違うので、興味のある方は、

 詳しいところを調べてみてください)


あるいは、阿南に陸軍大臣を辞める気がなくても、

陸軍が阿南を辞めさせる、または殺してしまうと、

同じことになりますから、

阿南は陸軍の意を汲んで降伏反対の立場で振る舞った、

という意見はたしかに一理あります。


それはそれとして、さっさと、自決してしまったというのは、

陸軍大臣の責任の取り方としては疑問です、

というか、非難します。

(先頭に立って降伏の意を示したのだとしても)

多くの下士官までが罪を問われて、死刑になったというのに。


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