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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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『軍師官兵衛』第45回「秀吉の最期」

んー、うなった。

岡田准一くんと竹中直人の演技にうなりました(もちろん号泣)


推理ドラマは別として、フィクションはあまり見ませんし、

歴史ドラマにもなるべくリアリティを求めます。

研究者の間ですでに否定されているような話を持ってくるのはダメです。


信長で言うと、桶狭間の戦いで迂回奇襲をやったとか、

長篠の戦いで鉄砲三千挺を交代で撃ったとか、

そういう事実でないことをやるのはNGです。


リアリティと言っても、歴史考証もそうですが、

いかに事実を再現しているかですね。

もちろん、全部が全部、事実かどうかわかりませんし、

明らかな創作であっても、史実、というか、

人口に膾炙した(よく知られている)逸話を盛り込むのも大切です。

そこまで厳密にやってしまうと無味乾燥になりかねないですからね。

(たとえば、『三国志演義』には『三国志』にはない味があります)


というのがベースにありますが、

昨日の官兵衛と秀吉の今生の別れはよかったです。

実際にあんなシーンがあったかどうかというのは

必ずしも関係なくて(というか、すでにどうでもよくて)、

そこまで(なんだかんだ言って)ともに歩んできた二人が、

最後にあそこで(いままで言えなかった)言いたいことを言って、

泣く。

竹中直人の怪演に岡田准一くんが正面からぶつかる。泣く。

こっちも泣く。

実際にあったシーンかどうかではなく、

そこを超えたところで、

お互いが、官兵衛と秀吉となってぶつかり合う、

迫真の演技がこちらにも伝わってきました。


なので、別れ際の「ありがとうございました」は

言葉遣いとしてはおそらくNGなのですが

(あの時代にあんな言い方はしない)、

歴史を超えたドラマとしては、あれ以外の言葉はなかったのかと。


「ありがたきしあわせ(にございます)」とか、

「かたじけなく存じます」とか、

無理に当時の言葉遣いを当てはめてみると、

それはそれでまた別の違和感が出てくるような気がします。

(大河ドラマが現代的な言葉遣いを入れるのは

いまに始まったことではありませんが)




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