兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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プロ棋士というのはタイトル戦以外にも対局があって、忙しいんですね。対戦相手の研究もしなければなりませんし、体力、精神力も疲労します。将棋ソフトとの対戦に時間を費やすと、本業がおろそかになってしまいます。2012年、米長邦雄がボンクラーズと対戦したのも、米長が引退(2003年)していたのが一因です。
プロ棋士が将棋ソフトに負けるというのは、いつか確実に来る日でしたから、それが実際に到来しても驚きませんし、記事にするつもりもなかったのですが、いろいろな人の反応を見ていると、真っ二つに分かれているのが興味深いですね。
どちらも負けは認めているのですが(ルール内で戦っているのだから、ズルはない…とはいえ、600台もパソコンをつなげるのはフェアじゃないようにも思うが)、私のように当然と受け止めているのが一方で、もう一方は、勝ち負けだけではなく、ほかの要素もあるというとらえ方をしています。
勝負事ですから、勝ち負けがすべてですが、人間よりも強くなってしまった(現時点では人間相手に全勝するとは限らない)将棋ソフト同士の戦いを見たいかと言えば、それはあんまり見たくないかなと。人間がやるからこそ、定石にないような奇想天外な一手に興奮したり、時間を使った見えないせめぎあいに感動したりするわけです。
将棋も「二人零和有限確定完全情報ゲーム」とやらに分類されているようですから、そのうち「先手必勝」とか「後手必勝」になるのかもしれません。
プロ棋士が将棋ソフトに負けるというのは、いつか確実に来る日でしたから、それが実際に到来しても驚きませんし、記事にするつもりもなかったのですが、いろいろな人の反応を見ていると、真っ二つに分かれているのが興味深いですね。
どちらも負けは認めているのですが(ルール内で戦っているのだから、ズルはない…とはいえ、600台もパソコンをつなげるのはフェアじゃないようにも思うが)、私のように当然と受け止めているのが一方で、もう一方は、勝ち負けだけではなく、ほかの要素もあるというとらえ方をしています。
勝負事ですから、勝ち負けがすべてですが、人間よりも強くなってしまった(現時点では人間相手に全勝するとは限らない)将棋ソフト同士の戦いを見たいかと言えば、それはあんまり見たくないかなと。人間がやるからこそ、定石にないような奇想天外な一手に興奮したり、時間を使った見えないせめぎあいに感動したりするわけです。
将棋も「二人零和有限確定完全情報ゲーム」とやらに分類されているようですから、そのうち「先手必勝」とか「後手必勝」になるのかもしれません。
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