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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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わがままと積極性は紙一重。

受け手にとって(比較的)心地好い、前向き、

ととらえられるものが積極性で、

手がかかるのがわがまま。

なんとなく。
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あるのはわかっているけど、

私には手に入れられないし、

そもそも見つけることすらできない。

それはないに等しい。
年賀状を書いていて、仕事の近況報告をしながら思いますが、

いまの自分の部署は、他から見れば、後ろ向きな仕事をしている場所であり、

花型ではまったくないわけですが、

私にすれば向いている仕事であって、楽しく仕事ができているところです。

(仕事なので、常に楽しいわけではなく、とてもしんどいところもある)


自分の適性なんてどこにあるか最初はわからず、

やっているうちに見えてくるものもあります(十年くらいかかった)

数年前までどんどん利益を稼ぎ出して、花形と言われた部署でも、

いまはクレーム処理担当みたいになっている部署もありますし、

何がどう転ぶかはわかりません。


いまの仕事がつらい、しんどい、と思っても、

長く続けていればわかってくることもあるかもしれませんし、

他に適した場所があるかもしれません。

これって、すぐには見えては来ません。

(お金を稼ぐってのはそんなに簡単なことじゃない)
大学時代の友人が、共著ですが『日露戦争兵器・人物事典』(歴史群像編集部)

を上梓したそうです。

ブログしか書けない身としては、自分の文章が書籍になるなんてうらやましい限りです。

去年は「戦国人物紹介」だけで80,000字書きましたが、

今年ももりもり書きます。
「戦国人物紹介」

036 陶晴賢 【すえはるかた】
 1521-55(享年35) 後編

この人を知るときに注意しておきたいのが、「毛利家フィルター」と「主殺しの論理」である。

毛利家フィルター
歴史は勝者が記すというが、往々にして後世の史家が記すものであるから、記すときの状況によって筆を枉げる(まげる)ことがある。例えば浅井長政であるが、彼は天下人である織田信長の義弟という徳川家康以上に恵まれた立場にありながら、朝倉家との交誼を重んじて家を滅ぼした凡将である。しかし、長政は三代将軍家光の祖父であり、明正天皇の曽祖父でもあるから、長政の評価にはフィルター、バイアスがかかっていて(偏りがあって)、少なくとも近世までは悪く書かれることは少ない。姉川の戦いでも奮戦したように書かれている。それだけ織田軍が弱く、同盟軍として参加した徳川軍のおかげで勝ったように書かれている。それが徳川史観とでも言うべきものである。近年は妻である「戦国一の美女」お市の方とのバランスを取るためかイケメンに改造されている。「戦国IXA」ではまさかの坊主だが。



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これだと、私の中では、やり手の筒井順慶といったイメージである。

さて、毛利家も江戸時代を生き抜いて、維新の主役となったのであるから、毛利家に近い部分の歴史については、毛利家がいかに賢く(それゆえに勝利した)、滅ぼされた者たちがいかに愚かだったか(それゆえに滅んだ)という書かれ方をされる傾向がある。大内義隆は文弱の暗君であるし、陶晴賢はその義隆を殺した謀反人であり極悪人であり、いともたやすく元就の謀略にかかって滅んでしまう。毛利家フィルターをはずしてみなければ彼らの真実の姿は見えてこないだろう。

主殺しの論理
主君の地位に取って代わるとなると下剋上ということになるのだが、主君に統治能力(それはこの時代であれば、家臣たちの既得権益を守るということに近いのだが)がなければその主君を代えてもいい、というのもタブーではない。武田信虎(信玄の父)は家臣団のクーデターで国を遂われたし、上杉謙信も家臣の意向により実兄から当主の座を譲られている。この考え方は江戸時代も続き、岡崎藩の水野忠辰など、遊興にふける藩主が家臣によって座敷牢に「押し込め」られ、隠居を強要される例もあった。家臣たちの権益を守れなければ、主君では居られないのである。

晴賢も義隆を殺さずに隠居に追い込むか国外追放くらいにしておけばここまでの悪名もなかったと思うのだが、これは結果論に過ぎるだろう。義隆の子義尊を擁立する考えもあったというが結局は殺してしまう。晴賢は大内家の重臣であったが、義隆を排除したのは大内家臣の総意ではなかったし、晴賢自身、家中に多くの敵を抱えていた。
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