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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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もうすぐ「坂の上の雲」の季節。

「江」は歴史のねつ造がひどいので早く終わってほしいよ。


慣例を踏まず、日高を差し置いて、東郷を連合艦隊司令長官にした理由について、

明治天皇から質問があった。

このとき海軍大臣であった山本権兵衛は「東郷は運のいい男ですから」と答えたという。

この主従でなければ、無礼に見えないこともない回答だが

(司令長官にするのであれば、「艦隊指揮に巧みです」とか「人心掌握に長けています」などと

答えるのが普通であって、「運がいい」というのは、考えてみると、ちょっとおかしい)、

若い国家ゆえの、ある種のおおらかさが感じられてうらやましい。

昭和の時代にはこういう雰囲気は失われてしまった。


さて、「運がいい」とは、一つには、よく気づくということである。

組織、それも戦時にあっての組織においては、この「気づく」こと、注意力が重要である。

言い換えれば、距離的にも時間的にも、はるか遠くを見通し、見渡す能力である。

違和感を覚えたら、それが何に発しているかを求めなければならないし

(異変には早く気づいた方がよい)、

部下の些細な心境の変化にも気づかなければならない

(それは気配りができるということでもある)。

注意力を発揮していれば、良いことにも悪いことにも素早く対応することができる。

良い兆しであれば早めに引き込んで、悪い兆しであれば早めに避けることができる。

これが運の良さとなって表れてくるのである。
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