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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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「戦国人物紹介」

祝・100回記念!

今回はいつもと趣を変えて、人物ではなく刀です。

三日月宗近 【みかづきむねちか】

平安時代の刀工三条宗近作の日本刀。天下五剣の一つ。国宝。

美術館で見たことがあったかなあ。いい刀はその美しさにひきこまれてしまって、いつまで見ていても飽くことがありません。

料理をする人ならわかると思いますが、豚肉などを切っていると、包丁に脂がついてだんだん切りづらくなりますよね。人を切るのも同じで(人間も脂が多い)、二、三人切ると、切れ味を保てなくなります。切り合えば刃こぼれもしますし、刀の腰が伸びれば(日本刀といえども曲がる)「なまくら」になります。

そこで足利義輝がやったのが、秘蔵の刀を何本も出してきては、鞘から出して抜き身にし、それを床に突き立てて、刀がなまくらになると、床に刺した刀を抜いてまた戦うという方法でした。鞘から抜く間さえ惜しんだといったところでしょうか。実戦での刀の限界をよくわきまえていたと思います。

二条御所で義輝は三日月宗近を振るって戦ったと言われていますが、その後は三好三人衆の三好政康の手に渡ります。その後は政康から秀吉に献上され、秀吉から北政所、さらに徳川秀忠へと所有者を変えます。現在は国立博物館に所蔵されています。

外部リンク e國寶 太刀 銘三条(名物 三日月宗近)



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足利義輝の剣術の師。この人くらいなら石燈籠も真っ二つ?
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刃こぼれで思い出したけど
浅田次郎(だったかな?)の壬生義士伝で
主人公の吉村貫一郎が刃こぼれた刀で介錯なしの切腹を命じられ壮絶な最期を遂げたのが印象的でした。

まあ、創作なんでしょうけどw
ムール 2011/07/18(Mon)13:58 編集
介錯
南北朝なのか戦国時代なのかモチーフはあるんでしょうけど、想像するに痛そうですね。

三島由紀夫の割腹自殺なんかでも、介錯が外れるのもまた痛そうですけど・・・。
Rakuna 2011/07/18(Mon)14:43 編集
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