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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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具体的な話ではありません。


取引先が倒産すると、銀行であれば貸出が回収できなくなりますし、

銀行でなくても、手形や売掛金があれば販売先は代金を回収できなくなります。

仮に法的手続きを踏んで、破産(免責)したとすれば、

それ以上の追及はできなくなります。


あの社長、会社潰しやがって、代金どうしてくれる、と思っても、どうにもなりません。

居場所を探して、胸ぐらをつかんで殴りかかっても、何の解決にもなりません。

自力救済は認められていません。

計画倒産くさいよね、と思っていても手は出せません。

コンクリート詰めにして港に捨ててしまったら、それはそれで不法行為です。

気分はすっきりするかもしれませんが、一円も回収できません。


ただね、金銭的な債務は逃れたとしても、道義的な責任は残ると思うんですよ。

自動車事故でもいいんですけど、ぶつけておいて、あとは保険会社におまかせ、

では、金銭的な問題(その他も含む)は解決するかもしれませんが、

ぶつけられた方は感情的に納得がいきません。

やっぱり、菓子折りの一つでも持って詫びに行くというのが常識でしょう。

それで怪我が治るわけでもなんでもないんですけどね。


倒産した会社の社長が取引先を回って頭を下げるというのは、

ほとんど聞いたことがありません。

裁判所における債権者集会で、居並ぶ債権者を前に、

「この度は多大なるご迷惑をおかけして、大変申し訳ございませんでした」

と言う社長はいます。

(債権者側から「金返せ!」と叫ぶ人が出るわけではない)

会社は潰して、あとは知らぬ存ぜぬの社長よりはよほど立派だと思います。

(それは数において絶対的に少数だから)


結果としては変わらないのですが、感情的に納得したいという部分はあります。

(会社を潰した社長はみんなの前で土下座しろということではないし、

 出てきたからいいというわけでもない)
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