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兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを睹ざるなり(『孫子』)
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先日取り上げた会津若松と萩の話。現在進行形です。

戊辰の怨恨、震災機に氷解?! 風評被害の会津若松市長が「長州」訪問へ

http://www.sankei.jp.msn.com/affairs/news/110717/dst11071712000008-n1.htm

とはいえ、「和解」には慎重姿勢とか。「氷解」はしないわな。

少しずつでも努力、前進していくのはいいと思います。
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東日本大震災:お墓にひなんします 南相馬の93歳自殺

http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110709k0000m040149000c.html

昆愛海ちゃんという四歳の女の子の書いた文章もつらいのですが、

今回の原発事故は完全に人災であるだけにやはりつらい。

原発という科学技術の行きついた先が、93歳の老人を自殺に追いやることだったのかと

思うとやり切りません。


注:つらいことを耐えるにも限界があるので、いつか受け入れられる日が来るまで、

  いまは目を閉じていても構いません。私はそれを非難しません。

  ニュースを全部見ていたらとても耐えられません(事態に当たる責任者は除く)


福島の原発事故の規模の大きさの引き合いとして出されていたのが、

チェルノブイリの原発事故ですが、

これって、ソ連邦の崩壊の一因(いや、直接的な発端というべきか)ともされています。

ソ連の中枢も国民も、自国の科学技術に対しては絶対的な自信を持っていましたが、

それがチェルノブイリの原発事故で大きく揺らいでしまうんですね。

そしてそれは政府への信頼をも揺るがせてしまう。
二・二六事件で瀕死の鈴木貫太郎を生かしたのは天の配剤だと思うんだよね。

天の配剤:とても偶然(人間わざ)とは思われないほど、

世の中や運命がうまく出来ていること(新明解)

玉音放送を出したら(日本ではこの日が終戦とされる)、二日後には総辞職してしまう。

(降伏文書に署名したわけではないことに注意)

最近再評価されつつある阿南陸相についても書きたくなるのですが、

戦中、戦後の話はこのへんで。

腹を切らなければ救われた命もあるだろうにとは思うけども。


徳川慶喜もそうなんだけど、鎌倉幕府みたいに全員死ぬまで戦って滅亡、

という道を採らなかったら、「寝業」を使わなくちゃいけないところもあるんだよね。

全員戦って(いわば本土決戦)、みたいな連中を、

言葉は悪いけど、だまくらかして、降伏まで持って行かなくちゃならない。

そういうところの手腕は評価したいところなんだよね。

「戦後」というところの姿が見えていなければ、そういう手は打てない。
『復興の精神』読了。終日気が重たくなりました。

最後の方はいくつか首をかしげながら読みました。阿川弘之が小泉純一郎に好意的なのは意外でした。あれこそファッショでしょ。

戦前、戦中のように、震災を端として一つの方向に向かうのは危ないと思っているのですが、いまのところそのような流れはなさそうです。わかりませんけどね。

「脱原発」も全体の同意を得ているわけではありませんし、せいぜい、節電、省エネ、エコくらいがみんな賛成といったところですが、これはどちらかというと自発的と言ってもいいかもしれません。政府や企業に踊らされているだけかもしれませんけどね。

九人の方が執筆されていますが、うち二人が鈴木貫太郎について書いていたのが興味深いですね。終戦工作をした(そしてそれに成功した)首相で、日本を滅亡の淵から救った人ですが、あまり知られていないかもしれません。

戦国時代であれば、負けた側は落城、城主は切腹しておしまい、というところでしょうが、現代ではそうはいきません。負けるにも「負け方」というものがあります。

覚悟のほどはともかく、「死ぬまで戦う」という人々もいますから、その人々の反対(最悪は殺されることすらある)を制して「降伏」まで持っていかなくてはなりません。

鈴木貫太郎という人は海軍の出身で、日露戦争では駆逐艦に乗ってロシアの戦艦や巡洋艦を沈め、のち海軍大将、連合艦隊司令長官、海軍軍令部長(陸軍でいうところの参謀総長)を務めます。1929年、昭和天皇の侍従長となりますが、二・二六事件(1936年)で瀕死の重傷を負います。妻の機転もあって一命を取り留めた鈴木はその後枢密院議長となりますが、1945年四月、天皇の懇請を受けて組閣し、終戦工作に当たることになります。
会津は好きなので、いつか紹介したいと思います。

書籍だと司馬遼太郎の『王城の護衛者』がおすすめです。

死んだら神になり、すでにその名も決まっているということを知った少年の興奮って、

想像するこちらも興奮します。

新装版も出ているので、PCからご覧の方は右下にアマゾンのリンクを貼っておきました。

短編集で読みやすいと思いますので是非。

ほかは岩倉具視の懐刀、玉松操(「錦の御旗」を創って官軍を官軍たらしめた人物、ほとんど無名)、

長州の大村益次郎(明治の陸軍の基礎を築いた偉大な人物)、

河井継之助(長岡城攻防戦)、岡田以蔵(人斬り以蔵)だったかな。

このへんから幕末に入っていくのもいいのではないかと。
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